毎年5月には、全国の小学校で体力テストがあります。
特に、50m走のタイムは子どもたちも興味が高い項目です。
それ以外にも、体力テストではいくつかの競技を行います。
全国平均を知ることで、自分の子どもの体力がどの程度なのかを把握し、体力が不足していると感じるものは、今後重点的に練習するとよいですよ。
また、体力テストの記録は子どもの自信にもつながります。
運動能力は生まれつきのものと諦めていませんか?
親が練習に付き合ってあげれば、子どもも楽しんで練習するようになります。
特にパパの出番ですよ。
僕が4年以上毎朝子どもとやっている練習法も紹介します。
小学校の体力テストの平均記録
体力テストは、全国の学校で行われるため文部科学省が統計データを把握しています。
毎年、「子どもの体力が年々落ちている」と新聞やニュースで報道されているのは、この体力テストの結果に基づくものです。
学年別に平均記録が公表されていますので確認していきましょう。
なお、2020年度は新型コロナウイルス感染症対策により全国的に体力テストが実施されませんでしたので、2019年度が最新の情報になります。
小学校の体力テスト「種目別結果」<男子>
握力 | 上体起し | 長座体前屈 | 反復横跳び | 20mシャトルラン | 50m走 | 立ち幅跳び | ソフトボール投げ | |
1年生 | 9kg | 11回 | 26cm | 27点 | 18回 | 11.45秒 | 114cm | 8m |
2年生 | 11kg | 14回 | 27cm | 31点 | 29回 | 10.59秒 | 125cm | 11m |
3年生 | 12kg | 16回 | 29cm | 35点 | 38回 | 10.02秒 | 136cm | 15m |
4年生 | 14kg | 18回 | 31cm | 39点 | 45回 | 9.61秒 | 144cm | 18m |
5年生 | 16kg | 20回 | 33cm | 43点 | 54回 | 9.22秒 | 155cm | 22m |
6年生 | 19kg | 22回 | 35cm | 46点 | 63回 | 8.87秒 | 164cm | 26m |
小学校の体力テスト「種目別結果」<女子>
握力 | 上体起し | 長座体前屈 | 反復横跳び | 20mシャトルラン | 50m走 | 立ち幅跳び | ソフトボール投げ | |
1年生 | 8kg | 11回 | 28cm | 26点 | 15回 | 11.82秒 | 106cm | 5m |
2年生 | 10kg | 14回 | 30cm | 30点 | 22回 | 10.93秒 | 117cm | 7m |
3年生 | 11kg | 15回 | 32cm | 33点 | 29回 | 10.40秒 | 128cm | 9m |
4年生 | 13kg | 17回 | 34cm | 37点 | 37回 | 9.91秒 | 137cm | 11m |
5年生 | 15kg | 19回 | 37cm | 41点 | 44回 | 9.52秒 | 147cm | 13m |
6年生 | 19kg | 20回 | 41cm | 44点 | 51回 | 9.15秒 | 156cm | 16m |
小学校の体力テストで好成績を出すための方法を紹介します
現時点での子どもの立ち位置がわかったら、今度は体力テストで好記録を出すための方法を紹介します。
小学校の体力テストでは合計7種目を行いますが、その中でも特に関心の高い「50m走」「立ち幅とび」「ソフトボール投げ」について見ていきましょう。
50m走
正しいフォームを知ろう
速く走るためには、正しいフォームが大切です。
足が遅い子どもは、何かしら走り方が間違っているケースが多いです。
とは言っても、間違ったフォームを直すためには正解を知らなければなりません。
正しいフォームはこちら。
子どものフォームを録画
正しいフォームを知った上で、子どものフォームをチェックしましょう。
この時、親だけでチェックをしても、子どもにはいまいち伝わりません。
そこでおすすめは、子どもの走っている姿を録画して一緒に見ながら指摘することです。
子どもは自分の姿を意外と理解していません。
動画で自分の姿を知ることで、正しいフォームに修正するスピードが格段早くなりますよ。
毎日走ろう
正しいフォームを身に付けた後は、とにかく練習をこなします。
できれば毎日走りましょう。
走っているうちに、自分の中で感覚がわかってきて、「もっと速くなるためにはどうしたらよいか」が掴めてきます。
走る体力もついてくるので、後半になってもスピードが落ちることはありません。
タイムチェックを欠かさない
子どもの現状を把握するためには、ストップウォッチを使ってタイムを記録しましょう。
また、記録を測ることでモチベーションの高い状態を維持することができます。
常に本番と同じような緊張感をもつために、記録をとることは大事です。
見落としがち?スタートで出遅れていないか
運動会の様子を見ていると、スタートでワンテンポで遅れてしまう小学生は非常に多いです。
実は、好記録を出すためにはスタートダッシュも大切です。
旗が上がった瞬間に最高スピードでスタートできるよう、タイミングの練習も忘れないようにしましょう。
立ち幅とび
立ち幅とびは、あまり普段意識して練習することはありませんが、
跳躍力は、今後走り幅跳びやバレーボール、バスケットボールなどの他の競技でも重要な要素になります。
正しいフォームを知ろう
立ち幅とびは、そもそも上手にできない子どもが多いです。
ポイントは、両手を前後に大きく数回振って、腕振りの反動を使って前に飛び出すことです。
特に低学年の子どもは、手を振った反動で飛ぶことができません。
子どものフォームをチェック
立ち幅とびも、子どものフォームを見てあげましょう。
上記で記載した大きな腕振りからの跳躍ができているかをチェックしましょう。
記録が伸びるためには正しいフォームになることが大切です。
土の上で練習しよう
立ち幅とびは、ふくらはぎの筋肉が発達していると好記録が出ます。
そのためにも跳躍の練習を繰り返し行うことが大切ですが、怖いのがけがです。
跳躍はひざやふくらはぎに負荷が大きいため、コンクリートなどの固い地面で繰り返し練習を行うことは避けましょう。
練習するときは土の上で行うようにします。
記録チェックは欠かさない
モチベーション維持のために、記録チェックは欠かさずに行います。
メジャーを用意して記録を測ってあげるとよいです。
ソフトボール投げ<小学校の体力テストで好成績を出すための方法>
正しいフォームを知ろう
正しいボールの投げ方が身に付いていない子どもも非常に多いです。
最近は公園で野球をする子どももめっきりいなくなり、子どもがボールを投げられる環境が少なくなったことも大きな原因だと思います。
正しいフォームはこちら。
子どものフォームをチェック
子どものボール投げの様子を見てあげましょう。
できれば本物のソフトボールを使うとよいです。
ゴムボールを投げるときと比べると握り方は違ったり、フォームが変わってしまう子どもが出てきます。
ゴムボールでは問題なかったフォームも、ソフトボールを投げるとフォームが崩れてしまうことがあるため注意しましょう。
パパに実践してほしい。我が家の毎日の練習メニュー
ここからは、我が家で毎日ボクと子どもたちがやっている運動メニューです。
準備運動に朝ダンス(YouTube)を5分ほど踊ってから外に行きます。
50m×3本
家の前の道路で、50mを3本走ります。
ほとんど車の通らない道ですが、親は安全確認を怠らないようにします。
よーい、ドン!
で走るようにしており、3本目はタイムを計測します。
好記録を出したいのか、真剣に走っていますよ。
ちなみに走っている間はボクも併走します。
立ち幅とび×3本
庭のコンクリートの目地の部分を線にしてとびます。
フェンスにひもを縛って、過去の最高記録がわかるようにしてあります。
それを超えるとうれしそうです。
立ち幅跳びを始めた頃は、着地後後ろに倒れてしまうこともありましたが、
最近は着地したときにほとんど音がしないくらい着地も上手になってきました。
ドッジボール5分
大人(ボク)VS 息子たち
で対決します。
大人はハンデで下投げ。
子どもは思いきり投げます。
庭でソフトボールは使えませんが、毎朝ドッジボールをすることで肩もよくなって速い球を投げられるようになりました。
これらを続けた結果
これらを続けた結果、子どもは3つの種目をいずれもクラスで2番または3番の成績を出すことができました。
サッカーや野球などの習い事をしていない中で立派な成績だと思います。
その他に、冬場には朝マラソンもやっているので、学校の持久走大会も学年2位となりました。
スポーツは、頑張った分だけ記録が伸びます。
パパが付き合ってあげれば、子どもも喜んで練習しますよ。
小学校の体力テストの平均記録と好成績を出すための方法まとめ
体力テストの記録は、子どもの運動能力を測る目安になります。
好記録を出した種目は、それだけ能力が高い項目になりますし、逆に苦手な項目は今後重点的に練習するとよいです。
また、記録を目指して毎日練習をすることで、継続力が身に付きますし、努力することで前に進むことができることを知ることは大きな経験になります。
体力テストの記録は子どもに自信を与えます。
たかが体力テストと思わずに、年に1回の記録会を親子で目一杯楽しみましょう。
毎日運動することで、運動能力を高めることができます。
家に運動グッズがあると、気軽に運動ができます。
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