「担任の先生がハズレだった」
「授業参観を見たけど、クラスの雰囲気が最悪だった」
新学年になって新しいクラスが発表された時に、親が一番気になるのが担任の先生が誰かということです。
ママ友のネットワークにより、学校の先生の評判は噂になっています。
「あの先生は厳しい」
「あの先生は宿題が多い」
「あの先生は保護者とのトラブルが多い」
など、すでにいろいろな情報がインプットされています。
また、実際に新学期がスタートして、授業参観や子どもの報告などを見聞きする中で、担任の先生の実態が明らかになってきます。
多くの素晴らしい先生がいる中で、残念ながらハズレの先生がいることは事実です。
すべての人がハズレだと感じなかったとしても、一部の人にとってハズレだという場合もあります。
小学生の1年間はとても大切な時期です。
「あの時の担任の一言が原因で・・」
長い人生を後から振り返る時に、担任の先生が与える影響は小さくないのです。
担任がハズレだと感じた時、あなたはこれからどのように対処しますか?
ハズレの担任の先生の特徴や、保護者として今後どのように対処していくべきかを紹介します。
なお、この記事は小学校教員の知人の助言を受けて作成した文章です。
小学校のハズレの担任の先生の特徴
一口にハズレ担任と言っても、いろいろな捉え方があると思います。
保護者目線と子ども目線でも違いますよね。
まずは保護者目線で見たハズレ担任の特徴を紹介します。
親から見たハズレ担任の特徴その1:やる気がない・いい加減である
担任の先生の様子は、いろいろな所で見て取れます。
その一つが、学年通信や連絡帳のコメントです。
誤字脱字があったり、日にちが間違っていたりする担任もいれば、親が連絡帳に書いたことに対してそっけないコメントを返す担任もいます。
担任の先生がやる気があり、活気がみなぎっていればクラスの子どもたちに良い雰囲気が生まれます。
運動も勉強も、どんなことにも前向きに挑戦しようとします。
一方で、担任がやる気がない場合、子どもには悪い影響を与えます。
授業中の挙手も少なくなり、運動会などのイベントもイマイチ盛り上がりません。
「時にこんな先生もいるんだな」
と子どもが割り切ってくれれば、まだいいのですが、中にはその影響を受けて無気力になってしまう児童もいます。
担任には、やる気があって細かい配慮ができる先生を保護者は望むのです。
親から見たハズレ担任の特徴その2:新任である
担任が新任の先生であると聞いた時の親の気持ちは複雑です。
若い先生は子どもには人気がありますが、その一方で経験不足は否めません。
また、自分の年齢よりも一回り以上若い先生に子どもを任せることに不安を感じる人は多いです。
もちろん、学年主任の先生のアドバイスを受け、さらに新任にはサポーターの講師が付いている場合もあります。
しかし、教室に行けば、担任の先生が一人であらゆる問題を対処しなければなりません。
通常授業だけではなく、問題行動を起こす児童への対処もしなければなりませんし、一旦子どもになめられてしまうと、学級運営が困難になることもあります。
残念ながら、保護者が新任を心配するのと同じように、子どもたちも新任の先生を低く見てしまう傾向はあります。
新学期が開始した初めの頃は子どもは様子を見ていますが、先生にスキが見えると一気に学級が崩壊してしまうリスクがあるのです。
親から見たハズレ担任の特徴その3:宿題チェックなど親への課題が多い
担任の先生によっては宿題をたくさん課す先生がいます。
もちろん、宿題が少なくすぎると、それはクレームにつながります。
でも、宿題が多すぎると、それだけ親がチェックする時間が取られますので大変です。
特に、低学年の子どもであれば、わならないことがあれば親が教えてあげなければなりません。
また、宿題が多いといつまでも宿題が終わらないため、子どもが不機嫌になったり泣き出したりすることもあります。
夕ご飯の時間に影響が出ることもあります。
習い事をしている家庭であれば、宿題が多いことはなおさら負担になるでしょう。
夏休みなどの課題もしかりです。
あまりに宿題が多い担任は、ある意味で親としてはハズレと言えるのです。
親から見たハズレ担任の特徴その4:厳しすぎる・高圧的である
少し厳しいくらいであればいいのですが、厳しいを通り越して怖い先生は考えものです。
幼稚園や保育園の頃までは先生は優しかったのに、小学校の先生がいきなり厳しすぎると、子どもは怖がってしまいます。
先生が怖くて学校に行けなくなってしまったという児童もいるのです。
また、子どものいうことを聞かずに何でも上から押さえ付けようとする態度も良くありません。
昔はそのようなやり方もありましたが、今高圧的な態度を取ると、保護者は納得がいかないでしょう。
親から見たハズレ担任の特徴その5:甘すぎる
厳しいのはいけない。
かと言って、子どもに甘くすればいいのかと言えばそうでもないのが難しいところです。
先生が甘すぎると、子どもたちは調子に乗り始めます。
授業中に平気で私語をしたり、立ち歩いたりと勝手な行動を取り始めます。
残念ながら、きちんと指導しないと一部の児童は授業を妨害するような行動に出てしまうのです。
さらに悪いことに、その影響は周りの児童にも波及します。
「あいつがいいんだったら、自分も」
と、これまで真面目にしていた児童まで問題行動を取るようになります。
はっきり言って、子どもに舐められてしまっています。
無駄に厳しい必要はありませんが、悪い行動に対してはきちんと指導できる先生が必要です。
子どもにとっての小学校のハズレ担任の先生の特徴
親にとってのハズレ担任と、子どもにとってのハズレ担任は基準が異なります。
子どもであれば、楽しくてやさしい担任の先生を望みますが、親にとっては必ずしもいい担任の条件とはなりません。
では、親の求める担任像がいいかと言えば、それも違います。
親と違って、子どもは学校にいる時間、常に担任の先生と接しています。
子どもにとってハズレ担任であることは、学校にいる時間が常にストレスということになるので、決して見過ごすことができないのです。
子どもから見たハズレ担任の特徴その1:厳しすぎる・高圧的である
子どもが一番嫌なのは、担任の先生が怖いことです。
これは、自分が小学生だった頃を思い出せば、よくわかるでしょう。
担任が怖い先生だと、子どもは萎縮します。
そして、誰かが先生に怒られているのを見るのがストレスに感じる子どもも出てきます。
先生に怒られて過呼吸になるなど、精神的に不安になる子どももいるのです。
こうなってしまうと、子どもは学校へ行くことを渋るようになります。
担任への恐怖心がある場合、子どもの様子を注意深く見守るようにしましょう。
子どもから見たハズレ担任の特徴その2:宿題が多い
子どもはできる限り宿題はしたくないものです。
ある先生が、クラスの児童に、「宿題があった方がいいか?ない方がいいか?」聞いたところ、7割以上の児童が「宿題はない方がよい」と答えたそうです。
将来のために必要なこともわかっていながらも、毎日の宿題は子どもにとっては大きな負担です。
だから、宿題の少ない先生は喜ばれますし、多い先生は嫌がられるのです。
しかし、宿題が少ない担任は親としては心配です。
なぜなら、宿題がないと子どもはずっとゲームなどで遊んでいるからです。
宿題を多くしてほしいという親の要望は、少なからず先生に届きます。
しかし、実際に淡々と量をこなすための宿題にどこまで効果があるのかは、疑わしいという研究結果も出ています。
子どもから見たハズレ担任の特徴その3:やる気がない・いい加減である
担任のやる気がない場合、その雰囲気はすぐクラス全体に広がります。
クラス替えしたすぐの時期は、どんな子どもでも新しい挑戦をしたいと考えているものです。
しかし、担任が全然やる気がなければ、すぐにクラスにはダラダラした雰囲気が出ていてしまいます。
そうなると、クラスの覇気がなくなるばかりか、クラスのためにがんばろうというやさしさもなくなっていきます。
先生が何か手伝って欲しいときに積極的に動いてくれる子も出ていませんし、誰かが困っていても助ける子も少なくなります。
子どもから見たハズレ担任の特徴その4:えこひいきをする
子どもは、担任が誰かをえこひいきしていることにとても敏感です。
特定の子どもばかり授業中に当てられていたり、褒められたりしている。
または、いつも同じ子ばかりが怒られている。
残念ながら担任も人間であり、子どもにも好き嫌いがあるのは事実です。
ただし、それを態度に出してしまうのは、ダメな担任であると言わざるを得ません。
頑張っても褒めてもらえなかったり、いつも怒られてばかりの児童は、次第に頑張る気力を無くし、先生不審になっていきます。
子どもから見たハズレ担任の特徴その5:甘すぎる
厳しすぎもいけませんが、甘すぎる先生もいけません。
特に、正しいことをしている子どもにとっては、悪いことをしている児童のことをきちんと叱って欲しいものです。
担任の先生が、悪い行動を取る子どもをきちんと指導しないと、子どもは調子に乗って先生の言うことを聞かなくなります。
そうなると、授業中が常に騒がしい状態になり、とても授業どころではなくなります。
子どもにとっても締まりがない状況は、決して望ましいものではないのです。
小学校の担任がハズレだった時に取ってはいけないNG行動
担任がハズレだと感じた親の中には、居ても立っても居られないと、すぐに行動に移そうとする人がいます。
しかし、ここは一つ冷静になった方が良さそうです。
次は、担任がハズレだった時の親のNG行動を紹介します。
すぐにクレームを入れる
担任がハズレだったとしても、控えた方がいいのが担任へのクレームです。
すぐ学校に乗り込んできたり、電話をしてきたり、連絡帳に長文を書き込んできたり。
親としては正しい行動をしているつもりなのでしょうが、仮に正論を言っていたとしても逆効果になるケースが多いです。
理由はいくつかありますが、一番の理由は、その子どもの背景にいつも親の姿を意識しながら担任が接することになるため、ぎこちない関係になることです。
当然ですが、腫れ物に触るような扱いになり、担任の先生からかわいがってもらえることはありません。
かと言って、泣き寝入りをする必要はありませんが、何でもかんでもすぐにクレームではなく、どうしても納得がいかない重大な案件に対して、限定的に意見を言った方が得策です。
子どもの前で担任の先生の悪口を言う
親は、つい担任のダメ出しを子どもに対して言ってしまいますが、これも悪影響が多いです。
子どもにとっては、親の言うことは大きな影響力があります。
親が、担任の先生のことをダメだと言えば、子どももそのように信じてしまいます。
毎日担任と一緒に過ごしている子どもが、担任はダメな人だと思ったらどうなるでしょうか。
当然ながら、担任の言うことを聞かない児童になっていきます。
担任の言うことに対して、不平不満が出るようになります。
教育現場でよく言われることですが、「素直な子は伸びます」。
逆に、素直でない子どもは何かしら弊害が出てきてしまいます。
子どもにまっすぐに育ってほしいと思うなら、子どもの前でむやみに担任の先生の悪口は言わないことです。
担任を介さずに校長等にクレームを言う
担任の言動が気に入らないとして、どうしてもクレームを入れたいのであれば、担任に直接伝えるようにしましょう。
間違っても、いきなり校長等の上の人にクレームを言ってはいけません。
何事も順番に上に上げていく方が、相手側の心象もいいです。
逆に、いきなり校長や教育委員会に乗り込んでしまう親は、まともな話し合いができない親だと思われるでしょう。
段階を踏まえずにいきなり上に上げても、一旦下に下されるだけです。
熱くなる気持ちはわかりますが、大人として冷静な対応をした方が後々の影響を考えるといいでしょう。
ママ友に愚痴を言い過ぎる
ママ友と学校の愚痴を言い合うのはよくある話だと思います。
実際、そのような話が回り回って担任の評判がみんなの知るところとなるのです。
担任の先生について愚痴を言いたくなる気持ちはよくわかります。
同じ立場であり、学校の情報もお互いによく知っているので、愚痴を言いやすいからです。
しかし、ママ友間での情報共有が行き過ぎるとどうなるでしょうか。
ママたちによる担任の包囲網が出来上がります。
単発であればクレームを言ってこないであろうママたちが、数の力で気持ちが大きくなって学校にクレームを言い始めるのです。
このネットワークの悪いところは、自分の子どもとは関係のない別の子のことまでクレームを言ってくることです。
単発ならまだしも、ママグループを敵に回してしまうと担任の先生も参ってしまいます。
学校にクレームを言いたい人は、本当にそれが妥当なものなのか。
それとも、行き過ぎた正義感が暴走したものになっていないかをよく検討する必要があるでしょう。
1年間諦める
ハズレ担任に当たってしまい、「もう今年は諦めて、来年担任が変わるまでは辛抱しよう」となるのも、場合によっては注意が必要です。
例えば、子どもが切実な訴えをしてきた場合に、「何を言っても無駄だから、今年は諦めなさい」では子どもがかわいそうです。
また、勉強の教え方がまずい先生に対して、1年間諦めて何も対策を取らなければ、後で取り返すのに膨大な時間を使うことになります。
いい意味で割り切ることは大切ですが、他に何か手を打つことができないかをきちんと考えておいた方がいいです。
できることを考えてみよう
小学校の1年間はとても大切
繰り返しになりますが、小学校の1年間はとても大切です。
見たり聞いたりしたことをどんどんと吸収し、大きく成長できる時期です。
この時期に、ハズレ担任に当たってしまうことは非常に残念なことではあります。
しかし、そのままマイナス思考に陥って、いろいろなことを諦めてしまうのはとてももったいないことです。
親子で、何かできることはないか検討してみましょう。
先入観をもって担任を見ないこと
まず、何をもってハズレ担任と判断するのでしょうか。
一つは、周りの評価ではないでしょうか。
ママ友ネットワークや、他学年の子どもからの言い伝えで、先生を評価することはあります。
しかし、それは本当の姿ではないかもしれません。
自分の目できちんと見てみれば、聞いていたほど悪くはないということもあります。
少なくとも、その先生の良い部分を見逃すことはないでしょう。
初めから悪い先入観を持っていると、悪い部分ばかりを見るようになり、良い部分を見ようとしなくなります。
無意識のうちに、悪い部分ばかりを見ようとしてしまってはいないでしょうか。
子どものいうことを鵜呑みにしない
担任の情報は、基本的に子どもからのものが1番多いでしょう。
親とすれば、当然我が子の言葉を信じます。
しかし、例えば、学校で先生に叱られたときに、家でそのことを正直に話す子どもばかりではありません。
自分を正当化して、何も悪くないのに叱られたという子どもは案外多いものです。
しかし、親が子どもの言ったことをそのまま鵜呑みにしてしまうと、物事が断片的にしか伝わっておらず誤解の元となります。
納得がいなかければ担任の先生に事情を聞くのはよいですが、まずは事実関係をもう一度確認した方が良いです。
または、「先生に聞いてみる」といえば、子どもは本当のことを言うかもしれません。
担任だって人間。時には大目に見る
はっきり言えば、親がクレームを入れれば入れるほど、物事は悪い方向に進みます。
学校にクレームばかり入れている親の姿は、子どもにとってもいいものではありません。
少しくらい気に入らないところがあったとしても、時に大きな心で見守ってあげることも必要です。
それが若い先生であれば尚更です。
保護者アンケートなどを見ても、親のクレームが多い学校ほど荒れている傾向があります。
まるで、親の態度と子どもの態度に相関関係があるかのようです。
親が勉強を見てあげる
先生にも、得意教科と不得意教科があります。
例えば、理数系の先生は、どうしても国語を教えるのが苦手だったりします。
また、やる気のない先生は、淡々と教科書を進めるだけのつまらない授業をする人が多いです。
これでは、子どもがやる気になって勉強をすることができなくなります。
子どもが授業を理解しているかどうか、不得意が科目が出ていないかをよく見てあげましょう。
先生の授業がわかりづらかったり、先生に質問しづらい場合には、代わりに親が教えてあげましょう。
小学校の勉強は、すべて一連で繋がっています。
今つまずいてしまうと、この先の学年で関連する単元になった時に、さらに付いていけなくなります。
この一年を無駄にして後で後悔しないためにも、親がしっかりサポートしてあげましょう。
通信教育を取り入れる
子どもに勉強を教えるといっても、素人の親には難しいこともあります。
その場合、通信教育を始めてみてはどうでしょうか。
今の通信教育は、タブレット学習が人気があります。
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はっきり言えば、通信教育を受けていれば学校の授業についていけなくなることはありません。
それくらい、今の通信教育はレベルが高いです。
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小学校の担任がハズレだった場合の対処の方法はこれだ!まとめ
小学校の担任がハズレの先生だった場合、確かに子どもにとってはよくない影響があります。
しかし、あまりにも親が不平不満を漏らしていると、我が子にも悪影響を与えてしまいます。
また、頻繁にクレームを入れると学校側からの心象が悪くなってしまいます。
できる限り、学校に対しては大人な対応を取るように心がけましょう。
その一方で、子どもとともにできることはないかを一緒に考えましょう。
特に、勉強面で遅れをとるわけにはいきません。
通信教育等を活用して、足りない分をフォローしていきましょう。
担任からの連絡についてはこちらをご覧ください。
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