毎日毎日きょうだいゲンカで、うんざりする。
上の子が下の子にやさしくない。お兄ちゃんなんだから、もっとお兄ちゃんらしくしてほしい。
我が子の「きょうだい仲」に不安を感じる人は少なくありません。
毎日毎日繰り広げられる子どものきょうだいゲンカにうんざりしている親はたくさんいます。
しかし、その一方で、子どものきょうだい仲が悪いことの原因について、深く考える親は多くありません。
きょうだい仲なんて、こんなもんだ。
上の子がもっとやさしくしてくれればいんだけど。
下の子がいつも泣かされるのは仕方がない。
などと言って、子どものきょうだい仲が悪いことはどうしようもないことだと諦めています。
まして、自分たち親の育て方に原因があるのではないかと省みる人は少ないのです。
しかし、幼少期のきょうだい仲の悪さは、実は大きくなっても解消されるものではありません。
きょうだい仲について、大人になっても3割の人が「良好でない」と感じており、中には絶縁してしまっている人もいます。
生まれたときには、きょうだい仲良くしてほしいと願っていたのに、子どもたちが仲違いしてしまうのは、親にとってはとても悲しいことです。
この記事では、子どものきょうだい仲の悩みについて原因や解決策を紹介します。
そして、実際に子どものきょうだい仲を良くするにはどうしたらよいかの具体的な方法も紹介します。
この方法は、ボクが下の子が生まれる前から意識してきた方法で、実際にきょうだい仲をよくするために効果があったものです。
そして、ボク自身の母親がきょうだいを差別して育てる人でした。
その経験談も交えて、仲の良いきょうだいを育てる方法をお伝えします。
この記事は、現役の小学校教員の意見を参考に作成しています。子どものきょうだい仲が、子どもの発育等にどのような影響を与えるかを考えていきます。
【子ども】きょうだい仲が悪いってどんな感じ?
「子どものきょうだい仲が悪い」とは、具体的にどのようなケースを言うのでしょうか。
まずは、いくつか具体例を見ていきましょう。
仲の悪いきょうだいの実際の事例
《小学生2人の男きょうだい》
ほとんど毎日、ケンカしてる。
きっかけはほんとに些細なことで、ゲームを取り合ったり、上の子が下の子をバカにしたり。
口げんかでも、取っ組み合いのケンカでも、下の子が泣いて、私が上の子を叱って、家全体が嫌な雰囲気になるパターン。
《小学生姉と保育園弟》
弟がお姉ちゃんに話しかけても上の子は相手にしない感じ。
そのうち、下の子が我慢できなくなって、泣いたり暴れたりする。お姉ちゃんが相手にしないから、自分のところに来るけど、私も家のこともあるから構ってあげられない。
子ども同士仲良く遊んでくれたら楽なのに。もう少し下の子の面倒を見てほしい。
《中学生と小学生の姉妹》
昔から仲が悪かったけど、最近は口も利かなくなった。
姉妹だと仲がいいって思ってたけど、我が家は全然ダメ。たまに口をきいても罵り合ってるだけ。
女きょうだいで仲が悪いのは、けっこう陰湿だからストレスが余計にたまる。
いかがでしたでしょうか。
自分の子どものきょうだい仲が、他の家に比べてどうかというのは、なかなかわかりづらいものです。
しかし、これらの状況と同じようであれば、対応の仕方を考える必要があるのではないでしょうか。
【子ども】きょうだい仲が悪くなる本質的な原因を押さえる
ひと昔は、「ひとりっ子はかわいそうだ」という考え方がありました。
その考えは今でも残っていると感じることもあります。
子どもが二人以上いる家庭の親御さんは、もしかしたら同じような考えの人が多いかもしれません。
きょうだいがいる方が幸せだ
実は、ベースにあるこの考えが間違っているのかもしれません。
理想通りに助け合うきょうだいならいいのですが、中には本当に仲が悪いきょうだいもいますので・・・
子どもにとってきょうだいはライバル
これは、特に子どもが小さい頃が顕著ですが、親からの注目を子どもは一身に集めたいと思っています。
子どもが一人であれば、注目は自分にしか集まりませんが、二人以上いれば周りはライバルになります。
この、根本的な仕組みを親はよく理解した方がいいと思います。
きょうだいは、基本的にはライバル
そのベースを理解した上で、お互いがどのようにしたら仲が良くなるのかを考えていくとよいと思います。
親の注目を集めたいという点について、さらに深掘りをします。
子どもがただ思っているだけならいいのですが、実際にいろいろな行動に出るのが子どもです。
親から気に入られるために、親の前ではいい子を演じる子どももいます。
また、逆にワガママを言って親の注目を集めようとする子もいます。
問題はその先で、それらの行動を他のきょうだいが快く思わないということです。
「男はいつもワガママだ。なのに、パパもママも弟ばかりひいきしてる。」
「お姉ちゃんは、ママの前でだけいい子だけど、ママがいない時は私にいじわるする。」
このように、親の注目を集めたいという気持ちが、きょうだい間に軋轢を生むという構造を理解しておくと、その対応方法も違ってくると思います。
親は無意識のうちに子どもにレッテルを貼っている
もう一つの原因が、親が子どもに対して無意識のうちにレッテルを貼っていることです。
例えば、
・お兄ちゃんなんだから我慢しなければならない
・上の子は不器用だが、下の子は何でも要領よくこなす
などです。
このように親が無意識的に考えることで、親は自然とそのような子育てをするようになります。
あんたは、ほんとに不器用だね
と、親も気づかないうちに他のきょうだいと比べながら子どもを評価してしまうのです。
上の子が我慢するべきだ、という親の雰囲気を子どもは敏感に感じ取ります。
表向きにはそのように振る舞いますが、内心はおもしろくないので、結局は上の子にフラストレーションがたまっていくのです。
これらの親のレッテル貼りは、親本人が意識していないという点で、非常にタチが悪いと言えます。
生まれた順番の違いで、子どもの性格も決まってくる?
きょうだいの受難 上の子
それまで一身に受けてきた親の愛情を下の子に持っていかれて二番手に落ちる屈辱を味わう。
下の子にはかわいさではかなわない。
たどり着いた結論は「いい子でいないといけない」ということ。
きょうだいの受難 下の子
上の子には、腕力でも頭でもかなわない。ずっと上の子に負け続ける。
上の子が怒られている場合、上の子のストレスの捌け口として弱い者は強く当たられる。
きょうだいの受難 真ん中の子
下の子として愛情を受けてきたところからの真ん中になるという立場の急落。
真ん中にはお下がりが来るけど、下の子は「さすがに3人目は」と新しいものを買ってもらえる。
このように、子どもはほかのきょうだいとの関係によって随分立場が違うことがわかります。
でも、実はこれは日本独特のようで、他の国では生まれた順やきょうだいの数などはあまり関係がないようです。
子どものきょうだい仲が悪い原因【具体例】
それでは、具体的に子どものきょうだい仲が悪くなる原因を紹介します。
もちろん、子ども同士の相性や性差もあると思います。
しかし、あえて言いたいのは、子どものきょうだい仲が悪い原因の多くは親の育て方に起因しています。
親がきょうだいを差別してしまう
これは、今では毒親と言われかねませんが、現実には残念ながら多く存在します。
みなさんの中にも、親に差別を受けたという方はいると思います。
露骨に下の子をかわいがって、何でも上の子に我慢を強いる例が典型的です。
また、性別で差別する親もいます。
例えば、女の子をやたらとかわいがって男の子に厳しく当たる父親。
男の子を恋人のようにかわいがり、女の子を疎ましく思う母親。
いずれにしても、きょうだいで差別を受ければ、そのきょうだいは必然的に仲が悪くなります。
片方が冷たくされ、もう片方がかわいがられていれば、仲が良くなる方が難しいです。
しかし、差別する親は、きょうだい仲なんて気にも留めません。
ひいきの子に恩恵がいくように、ひたすらかわいがるのです。
このように贔屓を受けた子が、実は決してそのことを望んでいないことに親は早く気づくべきです。
親がきょうだいを比較してしまう
これもきょうだいあるあるですが、親はついつい子どもを比較してしまいます。
お姉ちゃんは成績がいいのに、妹は悪いなどです。
勉強やスポーツ、習い事はわかりやすく差が見えてしまいます。
親としては、発破をかけるつもりで言っているかもしれませんが、言われた側はいい気がしません。
相手のことをひがむようになります。
また、発破をかけられるどころか、意欲も低下してしまいます。
実際に、平成28年度に東北大学教育学部の白戸教授の研究によると、親から勉強を比較されて育った子どもは、学習意欲が低下するという研究結果が出ています。
逆に、きょうだいを公平に扱う親であれば、子どもの成績に偏りが生まれにくいと研究データがあります。
2018年Child Development誌に報告されたペンシルバニア大学の研究です
チェックマーク父親の兄弟姉妹へ費やす時間に差がない場合成績は成績が同じになる傾向にありました。
チェックマーク子どもが親から兄弟姉妹は公平に扱われていると感じていると成績は似ていました。
下の子が生まれたら、上の子をしっかりさせようとする
下の子が生まれるにあたり、上の子に対して、
何でも一人でできるようにならないといけないよ
と言う親がいますが、これも結果的にきょうだい仲を悪くさせる原因となります。
親としては、生まれてくる子の面倒が大変なので、少しでも早く上の子が自立してほしいと考える気持ちはわかります。
しかし、上の子にしてみたら、つい最近まで親に面倒見てもらえたのが、いきなり突き放された気分になり、面白くありません。
このような子どもに限って、逆に親の手を煩わせるようなことをわざとします。
これでは、親も怒ることが増えますし、上の子もかえって手がかかるようになり逆効果です。
僕の子どもの頃の体験談
僕には姉がいます。
子どもの頃から、母親は僕のことをかわいがり、あからさまに姉のことをかわいがりませんでした。
好きな食べ物を僕にだけくれたり、普段の態度も全然違っていました。
僕のことは「かわいい」と言いますが、姉の容姿のことは本人の前で平気で悪く言いました。
僕は姉に比べると勉強や運動ができたため、よく比較もされていました。
テストでいい点を取ったご褒美として、僕だけおもちゃを買ってもらったこともありました。
子どもながらに、姉が僕に対して冷たく当たると思っていました。
次第に姉は家族と距離を取るようになり、家にいる時間は自分の部屋にこもるようになりました。
自ずと僕との仲も遠くなっていき、中学生くらいになると口をきくこともなくなりました。
どんどんと姉の行動は荒んでいき、家族との距離も広がる一方でした。
その反動もあり、僕はより一層かわいがられるようになり、姉の心は僕と決定的に離れてしまいました。
お互い成人し、今では話すようになりました。
後々になってわかることですが、母も自分の親から同じような差別を受けていたようです。
この話を知って思うのが、結局は母も同じようなことをしてしまっているということです。
自分は子どもの頃にされたことは、繰り返したくないと思うのが普通だと思っていました。
ただ、結局母は同じことを姉にしました。
自分はあんな目に遭ったんだから、あなたもそれくらいは耐えるべきだ
と思ったのかどうかはわかりません。
ただ、この負のループが繰り返されないためにも、母親が子育てを一人で抱え込まず、周りに相談をできる環境があると、状況が変わるのではないかと思います。
もう一つ言えるのは、子ども時代、ひいきされていた側の僕は、決してその状況がうれしいとは感じていませんでした。
ひいきをやめてほしい
と伝えたこともあります。
姉にきつく当たっているのを見る方が辛かったのを覚えています。
子どものきょうだい仲が悪いとどうなるのか?
子どものきょうだい仲が悪いと、将来どうなるかについて、あまり深く考えていない人がいます。
確かに親も毎日忙しいので、将来を見通す時間はないのかもしれません。
でも、日常と思って諦めている今の状況は、これから先も改善するどころか新たな問題を引き起こすようになるのです。
子どものきょうだい仲が悪いとどのような問題が起きるのかを解説します。
家庭内の環境が悪くなり、家族が常にストレスを抱える
まず、子どものきょうだい仲が悪いと、シンプルに家庭内の環境が悪くなります。
子どもが小さいうちは、ケンカの内容もまだかわいいものかもしれません。
しかし、年齢が上がるにつれてケンカはエスカレートしていきます。
力が強くなればケガにもつながりますし、子どもが泣いたりもするので親としても放っておくわけにといきません。
そうなると、自ずと子どもを叱ることが増えていきます。
子ども同士のケンカを見るのもストレスですが、子どもを注意するのも親にとっては大きなストレスです。
また、叱ったことで家庭内の雰囲気が悪くなることも大きなストレスです。
親との関係が悪くなる
順番はどちらが先かわかりませんが、子どものきょうだい仲が悪いと、親との関係は悪くなります。
もしくは、親と子どもの関係がどちらか一方が悪ければ、きょうだい仲は悪くなります。
これは、親がどちらかの子どもをひいきしているケースです。
あからさまにひいきしている親もいれば、自分は平等に扱っているつもりでも、子どもから見たら明らかに差がつけられていることはよくあります。
例えば、成績の良い方がよく褒められたり、ご褒美をもらえたりするケースです。
こうなると、当然もう1人の子どもはおもしろくありません。
きょうだいに対して負の感情を抱きますし、そのような振る舞いをする親のことも疑問に思うようになります。
◯◯は言うことを聞くからかわいいけど、△△は反抗的でかわいくない
という親の意見をよく聞きますが、実は親がどちらかをひいきしていないか、振り返ってみるといいでしょう。
子どもの成績が悪くなる
一見、子どものきょうだい仲と勉強は関係なさそうですが、実は大きく関係します。
というのも、ストレスが勉強にも大きな弊害となるからです。
きょうだい仲が悪いと、子どもはストレスを溜めます。
子どものストレスとは軽く考えられる勝ちですが、実は、体調不良や不眠、やる気が出ないなどのさまざまな問題を引き起こします。
特に、年下のきょうだいが上の子に虐げられるような場合は、学校などで問題行動を起こすことが考えられます。
知人の小学校教員によると、運動も成績も抜群の児童が、家庭内ではきょうだいから暴力や暴言を受けており、そのストレスのはけ口として、学校内で教師や児童に対して暴力的な行動を取っているケースがあるそうです。
この行為は、もはや自分一人ではコントロールできない状態にまで進行しています。
当然親は何度も学校に呼び出されることになり、親との関係も悪化していきます。
もはや、勉強どころではないことは言うまでもありません。
大人になってもいろいろなことで揉める
きょうだい仲が悪いのは子どものうちで、大きくなれば落ち着くだろう
と思う人がいますが、残念ながらそう簡単に水に流せるものではありません。
三つ子の魂百まで
ではありませんが、大人になって相続争いで揉めたきょうだいが、子どもの頃のおやつの取り合いを根に持っていた、なんて笑えない話もあるくらいです。
僕も仕事できょうだい間の仲が悪く、相続で揉めている事例を何度も目の当たりにしています。
これは、決してお金持ちの話ではなく、一般的な家庭でも言えることです。
相続財産の多寡に関わらず、きょうだい仲の悪ければ折り合いもつきません。
結局は双方が弁護士を入れて相続財産を争うようなケースも出てきます。
相続財産は、親が亡くなった後に起きる問題ですが、親が生きているうちにもさまざまな問題が起こります。
例えば、子どもたちが家庭を持ったときにどこに住むのかという問題です。
一般的には、親の近くに住んでいる子どもが、将来は親の面倒を見ることになります。親と同居するなら尚更でしょう。
しかし、例えば同居するとなると、ここでもきょうだい仲の悪さがネックになります。
同居は、親としてはただでさえ気を遣うものですが、子どものきょうだい仲が悪ければさらに気を遣わなければなりません。
なぜなら、きょうだい仲が悪いために、同居していない方のきょうだいが家に寄り付かなくなるからです。
同居はほんの一例ですが、きょうだい仲が悪ければ、自ずと配偶者を含めた家族同士の仲も悪くなりますので、親戚の集まりなどもいちいち気を揉むことになります。
このように、きょうだい仲の悪さは決して子ども時代だけの話では済まないのです。
仲のよいきょうだいの育て方
すでに二人以上の子どもがいるご家庭も、これから二人目が生まれて、きょうだいの子育てをしようとしているご家庭も、すぐにでも取り入れられる方法をいくつか紹介します。
これらの方法は、いずれも我が子たちに対して行なった実践方法であり、その通りに実践できれば大きな効果を得られると実感するものばかりです。
何人いてもひとりっ子として接する
子どもが二人以上いる家庭は、知らず知らずのうちに子どもたちに制約を与えています。
例えば、下の子が生まれたばかりの時には、下の子に付きっきりになり、上の子と遊んであげなくなる。
また、どこかへ出かけた時に、ママと手をつなげるのはどちらか一人だけで、もう一人は我慢する。
物理的なことを言い出せばきりがなくて、おもちゃやテレビ番組の取り合いなど、子どもたちは様々な我慢をしています。
親から見れば、取るに足らないと思うことや、物理的にもどうしようもないこともあるでしょう。
でも、親がそのことに対して何も感じていないという姿は子どもを失望させます。
どうせ、ボクなんて
私だけいつも我慢してる
などと、子どもは不満を溜め込んでいきます。
では、それぞれに対してひとりっ子として接するとはどういうことでしょうか。
それは、一人一人の要望にきちんと応えてあげることです。
子どもが一人しかいなかったときは、子どもが絵本を読んでと言ってきたり、いっしょになにかしようと言われた時には、親は付き合ってあげてきたのではないでしょうか。
しかし、子どもが二人以上になると、途端に親にゆとりがなくなってしまい、「今、忙しいから」と言って、子どもの話を聞こうとしません。
これまでは親が対応してきたことも、上の子を使って対応させようとします。
これらは、決して子ども一人一人に向き合った対応とは言えません。
少しの時間でいいので、子ども一人一人と日々向き合うといいと思います。
毎日が難しければ、定期的に二人きりの時間を作ってあげて、その間は目一杯甘えさせてあげましょう。
たったそれだけで、子どもの心は満たされるのです。
多少の我慢をできるように成長していくはずです。
一日に一回でいいので、それぞれの子どもをきちんと見てあげてることを伝えましょう。
上の子優先
きょうだいがいる場合、当然ですが下の子の方に手がかかります。
特に、生まれたばかりの頃は何もできません。
大きくなるにつれてできることは増えていきますが、上の子に比べると手をかけなければならない状況はしばらく続きます。
誤解を恐れずに言えば、下の子が少しくらい泣いても上の子を構いました。
はっきり言って下の子はまだ何もわからない状態です。
もちろん、上の子はもう一人でできるはずだ、と思う人がいることは理解できます。
ただ、上の子の気持ちも満たしてあげる必要があります。
上の子から見れば、自分の方が先にこの世に生まれており、後から生まれてきた下の子が優先されて自分がないがしろにされることは、納得いくはずがありません。
そこで、我が家では常に上の子優先を掲げて子育てをしました。
と言っても、特別なことをするわけではありません。
例えば、ごはんの時にコップにお茶を注ぐのを先に上の子からにしたり、何かを尋ねる時に上の子から先に聞くなどです。
同時にできることはきょうだい同時にしましたが、どちらかを先にする場面では上の子から先に行いました。
その結果かはわかりませんが、上の子には上の子としての自覚が芽生え、下の子に対しての面倒見がよくなったように感じます。
上の子には、持って生まれたやさしさがあります。
そう言ってしまえばそれまでだですが、下の子が生まれた時から、下の子をずっと構ってくれました。
ぐずった時のあやし方は、ママやパパでもかないません。
次男は、小さい頃はうまくいかないとかんしゃくを起こすことがありました。
その対応方法も長男が一番よくわかってて、とにかく気持ちを切り替えさせようとします。
別のおもちゃを見せたり、わざと転んだりして次男の気をひきます。
すると、怒っていた次男はケラケラとわらって、そしたらまた元の遊びに戻ります。
「やるなー」といつもママと感心しながら見ていました。
逆に、例えば下の子が泣いていてどうしてもその場を離れなければならなきときは、まずは下の子のところに行くことをきちんと説明しました。
そうするだけでも、上の子の納得感が違うと考えたからです。
ただ、いきなり上の子優先が難しいということもあるでしょう。
その場合、
保育系YouTuberのてぃ先生が言っていたのですが、「上の子の成長を認める言葉がけ」をするだけでもよいそうです。
背が伸びたでもいい
できて当たり前のことも、認めてあげる上の子が、自分が成長していることを実感できる言葉がけをするだけでも、上の子としての自覚や責任感が芽生えるそうです。
生まれる前から、上の子にも誕生を楽しみにさせる
ママは、子どもが生まれる前から母親としての母性が芽生えると言われています。
しかし、パパはと言うと生まれてから徐々に父性が芽生えるため、ママとのギャップに悩む人がいます。
同じように、子どもにとって赤ちゃんが生まれることは非常に大きな変化です。
と同時に大きなショックでもあるはずです。
そこで我が家では、赤ちゃんがお腹の中にいる時から、もうすぐ赤ちゃんが生まれることや、この赤ちゃんは上の子に会えるのを楽しみにしていることを伝え続けました。
そうすることで、上の子は赤ちゃんが生まれてくることを希望を持って迎えられるようになります。
生まれてからも、赤ちゃんが上の子が大好きだと伝えた
生まれてからも、上の子がしたことで赤ちゃんが笑顔になればすぐに、
赤ちゃんは上の子が好きなんだね
と伝えるようにしました。
人間誰しもですが、他の人から好かれたり頼られたりして嫌な気になる人はいません。
一種の刷り込みかもしれませんが、その信頼関係があるからこそ、上の子は下の子にとてもやさしく接してくれています。
上の子も名前で呼ぶ
我が家では、上の子を名前で呼びます。
本人の前でも、下の子の前でもそれは変わりません。
お兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ぶことで、どうしても少し壁ができてしまうのではないかと思うからです。
上の子も下の子も分け隔てなく育てるにあたり、上の子も名前で呼ぶことは、とても意味があることだと思います。
それとあわせて、「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」という言い方も絶対にしないようにしています。
【子ども】きょうだいの仲が悪いのは育て方のせい?原因まとめ
子どものきょうだい仲が悪くなる原因について紹介しました。
もちろん、全てが育て方が原因とは言いません。
子ども同士の相性もあれば、子どもが自ら比較してしまって自虐的に陥ることもあるでしょう。
しかし、家族として間に入れるのは親しかいません。
そして、親にしかできないこともたくさんあります。
子どもたちの仲が良いと家の中も明るくなります。
あと、きょうだい仲がよいと上の子が下の子に勉強を教えてあげるので、きょうだい揃って成績が良くなるという研究データがあるそうですよ♪
自宅学習を取り入れて、きょうだいで頭も良くなると最高ですね。
ベネッセをきょうだいで取り組むと効果バツグンです
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