現在、小学生二児の父であるボクは、7年間育児時短をとり続けている。
午後5時すぎに帰宅して、夕飯づくりや子どものお風呂、子どもの宿題に時にはスーパーへの買い物。
子どもが保育園の時は、お迎えもあった。
そんなボクだからこそ伝えられる、父親が育児時短を取った場合のリアルな1日の様子をお伝えします!
この記事を読めば、男性が育児時短を取った場合の生活の様子や、子どもとの関係、気になる職場の反応がすべてわかりますよ!
育児時短を取るようになった経緯
いくら男性の育児参加が進んだと言っても、メインはやっぱりママという家庭がほとんどだと思う。
ボクの周りにも、特に子どもの同級生の親でそんな人はいない。
きっかけは奥さんの育休終了
子どもが産まれてからしばらくは奥さんの育休があったから、ボクは通常時間で勤務。
残業は早朝に回すなど、いろいろ工夫はしたけど、育児時短は取ってない。
というか、家に育児できる人がいれば育児時短は取れないようになっている。
奥さんの育休が終了する時、さてこれからどうしようかという話になった。
上の子どもは育休中から保育園に預けてたけど、下の子は初めて預ける。
さて、迎えをどうしようか。
奥さんが取れないからボクが取る
産休前の奥さんは、帰宅が夜の8時くらい。
育児時短制度はあるものの、当時、実際に取っている人は誰もいないような状況。
奥さんが取れないならボクが取る
ということで、あっさりとわが家の方針は決まった。
時短制度には、朝遅く出勤するパターンと、夕方早く帰るパターン。
その両方を組み合わせたハイブリッドパターンがあった。
中には、朝1時間、帰りも1時間の時短を取っている人もいるけど、ボクは帰り1時間。
つまり、午後4時に退社する。
これは、奥さんが帰宅が遅いので、二人とも遅いと子どもがかわいそうだというのが理由だ。
逆に、朝の保育園は、なんとか奥さんが出勤前に送っていけたのも大きかった。
1日の様子
それでは、ボクの時短生活の1日の様子を紹介します。
子どもが小学生の今のことを書きますが、保育園時代も夕方迎えに行って帰宅する分が少し違うだけで、ほぼ同じ生活スタイルです。
起床から出勤まで
5:00 起床
わが家は、とにかく早寝早起き。
冬場は暗くて寒くて起きるのがつらいけど、1日を回すには5時には起きる。
ちなみに、奥さんも5時には起きる。
6:00までは家事
洗濯は外に干したいから、朝洗濯を回して干す。
夜中にタイマーをセットする家庭もあると思うけど、5時に起きれば朝回しても間に合う。
できれば子どもが起きるまでに干す。
あとは、今日着ていく服を用意したり、水筒などの子どもの用意。
それから簡単な朝ごはんの用意。
米が炊けてない時は、ご飯炊く。
なんだかんだで1時間はあっという間に過ぎる。
6:15 子どもを起こす
少し早いけど子どもを起こす。
と言っても、声かけても起きないからベッドから抱っこして無理やり連れ出す。
6:40まで 動画で勉強や体操
子どもは着替えを終えると、テレビの前へ。
YouTube動画をテレビで流す。
内容は、大きく分けて勉強系か運動系。
勉強は、今、学校の授業で習っているものが中心だけど、役に立ちそうなものを選んで見る。
子どもはボーッと見てるけど、実はこれが後に、ちゃんと記憶に残っていることがわかる。(全部ではないけど)
運動系は、家族でダンスすることが多い。
ダンスは今や授業でも取り上げられているくらい避けて通れないもの。
だから、小さいうちからなじめるようにしたかった。
小さい頃は体操のような動画、小学生になってからはエアロビクス動画をやってる。
子どもが好きな曲のダンスだと、楽しんでやってる。
6:50まで 外で運動
ダンスで体を動かした後は、外に出て運動。
ランニングが多いけど、キャッチボールとかサッカーやることもある。
一回の運動時間は10分くらいだけど、毎日続けることで、確実に子どもたちの運動能力が付いてきていると実感できる。
7:00 朝ごはん
家族みんなで食卓で食べる。
どれだけ忙しくても、この習慣は絶対に変えれない。
7:30 登校&出勤
子どもたちが登校するのを見送ってから、大人も出勤。
通勤と仕事
通勤は片道1時間
ここで、一人の時間ができる。
今日の仕事の段取りを頭の中で整理したり、スマホでニュース見たりしてると職場に到着。
9:00から16:00 仕事
一番意識しているのは、先に先に仕事をしておくこと。
残業ができないということは、やることが溜まってしまうと処理ができずにどんどん仕事が遅れてしまうことになる。
だから、常に自分の体が空いている状態を作っておいて、突発的な仕事にも対応できるようにしておかなければならない。
そのために、常に先を見通して、今やれる仕事を確実に片付けておくことを心がけている。
時に、昼の休憩時間にも仕事をすることがあるが、帰りに確実に帰るためにはやむを得ない。
そして、毎日16:00に職場を出る。
ちなみに、育児時短を取ってからは職場の飲み会には誘われなくなった。
元々、気をつかうから飲み会は行きたくないことの方が多かったので、ラッキーだった。
帰宅してから
17:00 帰宅・夕飯づくり
家に帰るのは17時過ぎ。
コーヒー飲んだりして少しくつろぎながら、夕飯づくりを始める。
平日に手の込んだものは作れないけど、ごはんと汁もののほかに2~3品をめざす。
奥さんの帰宅が遅いので、平日に外食に行くことはゼロ。
冷蔵庫の物がなくなったら夕方に買い物に行って、そのまま惣菜を買うことが週1くらい。
基本は自炊だけど、レトルトとか使うのは全然ありだと思う。
できるだけラクすることを目指して、親の心と体を健康で維持することは育児にはとても大切なこと。
だから、レトルトもそうだし、時短グッズとかも買えばいいと思う。
昼ごはんは外で買う。
お弁当作るのは無理かなぁ。
作る時間がないから。
ちなみに、食材は土日にまとめ買い。
基本的にボクが料理するので、買い物もボクが行ってる。
買い物の荷物ってかなり重いから、たくさん買い込むのを我慢してるママってけっこういるのでは、と思う。
18:00 子どもと勉強か運動
これまで、夕方は子どもはYouTubeを何時間も観たりしてダラダラしてたので、有効に使えないかと思って、今は子どもと勉強または運動。
ランニングしたり、公園で鉄棒の練習したり。
また、今は英検に向けて毎日1時間くらい勉強中。
始めたころは単語とか全然わからなかったのに、やっぱり毎日続けるとどんどん加速度的に覚えるからすごい。
継続は力なり
と体験で感じる。
19:00 風呂
風呂は夕飯前に入る。
20:00 夕食
奥さんが帰宅したところでみんなでごはん。
特に、奥さんにとっては子どもとのコミュニケーションをとる機会なので、家族みんなで食べるようにしている。
ちなみに、夜に食器は食洗機につっこんでおく。
翌朝に食器洗いをする時間は取れないから。
20:30 団らん
わが家では夜にアニメ鑑賞の時間がある。
NetflixやAmazonプライムビデオでアニメを観る。
1日2~3話。
鬼滅の刃、進撃の巨人、ゴールデンカムイ、東京リベンジャーズなどなど。
流行ってるものはけっこう観てるけど、みんなで観るのはやっぱり楽しい。
ママの帰りが遅いと観れないから、たまに観れないと子どもたちはすごくショックを受けてるけど、それも我慢の勉強かな。
21:30 就寝
子どもに9時間の睡眠時間を確保しようとすると、21時15分までに寝るのが理想だけど。
たまに22時くらいになっちゃう時も。
家族みんなで一斉に寝てる。
これが平日の1日の様子。
ママに会える時間は、他の家庭より少ないけど、その分は一緒の時間を濃くしたり、ボクがカバーできるところはがんばってる。
職場の反応
男性が育児時短を取ろうとする時の最大の障壁は職場でしょう。
数年前から時短を予告
育児時短を取るとなれば、今までと同じような仕事はできなくなる。
それは職場にはわかっておいてほしいし、わかってもらわないと困ることでもある。
同じ仕事量で働く時間が短くなれば、当然回らなくなるから。
それと、忙しい部署に配属されないためにも、ボクは取得する予定より数年前から、育児時短を取得予定と上司に伝えておいた。
職場の人は理解がある
ボクの職場は、男性の育児参加に理解がある方だと思う。
特に最近では、育児休業で数か月休みを取る人や、ボクと同じ育児時短を取る男性職員も出てきた。
男が育児休業や時短なんて取ってんじゃねーよ
という雰囲気の会社もあると思うと、理解のある職場で本当に助かっている。
打ち合わせなども、ボクの時間に配慮してくれるし、帰る時間が近づくと、周りの人が代わりに仕事を受けてくれたりする。
慣れればやりづらさはない
育児時短を取り始めたころは、自分だけ4時に帰っていくのが気が引けた。
4時に帰る人がいなかったから。
やはり、周りの人からどう思われているのかというのは気になった。
でも、いつからか、何時まで職場にいるかではなく、与えられた仕事をきっちりこなせばいいと思うようになった。
何よりも、自分自身が早く帰ることに慣れて来たので、周りへのやりづらさもなくなってきた。
仕事をやってる雰囲気は必要
ただ、やっぱり、「仕事をしていない」というイメージを持たれてしまうのは、何かとマイナスになる。
だから、いる時間は電話にも積極的に出たり、昼食時にも仕事するなど、やってる感は出すようにした。というかやった。
残業が当たり前の長時間労働ならば、休憩を取りながら働かないともたないけど、9時から4時までの仕事であれば、ある程度休憩しなくても体がもつというのもあるのだろう。
昇任の予定なし
自分と歳が近い人は、今、続々と昇任の道を進んでいる。
男性で、勤続年数が増えれば、ある意味当然の流れだ。
ボクは、その道は選ばなかった。
子どもが生まれるまでは、当然に昇任の道を選ぶと思っていた。
でも、正直なところ、仕事に忙殺されて家庭に関われない生活より、今の方が絶対にいいと思っている。
同期が昇任している中、少しずつ居心地は悪い面も出てきたけど、やっぱり今後も今の生活を選びたい。
奥さんとの関係性
一般的な家庭とは、仕事と家庭の役割が反対なわが家。
奥さんはボクに感謝してくれてるし、ボクも遅くまで働く奥さんに感謝している。
わが家は、平日はある意味ボクのワンオペ育児・家事と言えるかもしれない。
でも、奥さんも子どもの学校の準備などは忙しい朝にやってくれるし、何よりも家にいる時は子どもとよく接している。
育児も家事も、2人で協力した方が絶対にうまくいく。
ストレスが半減するから。
だから、たとえパパが育児時短を取れないという人も、できる限り普段から家庭に関わるとよいと思う。
奥さんは絶対に喜んでくれる。
何よりもパパ自身が幸せになれる。
子どもとの関係性
会話が多い
子どもと接する機会が多いから、普通に会話時間が長い。
今、好きなものとか話したり見せたりしてくれるし、いつも子どもと接してるから、ちょっとした変化にも気づきやすい。
体調がよくなかったりしても、わかるようになる。
平日に調子が悪ければ病院にも連れて行くから、いろんなことに詳しくなる。
クラスの子の特徴はほぼわかる
学校の様子も会話によく出てくる。
学校の話題といえば、先生か友だちのことがほとんど。
家に遊びにくる子もいるし、何度も話題になれば特徴だって覚えてくる。
友だちのことがわかるということは、子どもと同じ目線で話せるということ。
子どものことをわかろうと思ったら、子ども目線に立たないといけない。
何でも、大人目線で正しいことを言っても、時には伝わらないこともあるだろうから。
ボクは、子どもと近所の公園に遊びに行って、同じ小学校の子どもたちが遊んでたら混ぜてもらって一緒に遊んだりしている。
ただベンチに座って見守ってるくらいなら、同じ時間、自分も参加した方が楽しいし。
小学生くらいなら、全然仲間に入れてもらえるし笑。
自分の満足度
自分自身、育児時短を取って子どもと深く関われる生活に満足してる。
満足度は数値化できるものではないけど、具体的には以下の点が満足度を表してるかなと思う。
家に帰るのが楽しみ
ボクは、仕事が終わってから電車に乗って家に帰るのが楽しみだ。
具体的に、帰って何をしようとか考えてるわけじゃない。
でも、家に帰るのが楽しみ。
それは、家にいることが好きだから。
当たり前のように思ってたけど、家に帰るのがおっくうだという同世代の父親を知ってる。
だから、家に帰るのが楽しみなのは、それだけ家の居心地がいいからなんだろう。
子どものために何かできる
子どものために、何かを考えて、具体的に行動に移すだけの時間がボクにはある。
子ども関連の本やニュースとか見て、いいものを取り入れる。
最近は、テニスのラケットとボールを衝動買いして、夕方早速子どもとやってみた。
子育てというと、何か義務的なものに考えるかもしれないけど、育児や家事でやらなきゃいけないことばかりじゃなくて、自由な時間もたくさんある。
その空いた時間を使って、前向きで楽しいことをやってみる。
父親の役目は家族のために稼ぐこと
確かにそれも必要なことだけど、それだけではつまらない。
実際、家族のために働く、と言って自分を殺してしまっている人をたくさん知ってる。
だからこそ、自分は父親として何をしてるのか、ある意味自己実現のためにも、自分から子どものために何かをしようとするのは意味があると思う。
子どもの将来を考えられる
子どもの将来のことを、どの親も真剣に考えている。
だけど、具体的に何をどうしたらいいかはわからない。
子どものことを考える時間が少なすぎて、情報がないから。
特に今は時代が大きく変化している過渡期。
とりあえず、勉強していい大学に入れば将来安泰
とは言えなくなってきた。
これから先はどんな仕事が残るのか、どんなスキルがあるとよいのか
それを教えてあげるのは、社会のことをよく知ってる父親の出番。
だからこそ、たくさん子どものことを知って、将来のことにまでアンテナを高くしようと思う。
子どもに必要な力について、いろいろな本を読んで、確実に言えるのは、これからは自分で考える力が必要だということ。
実際、文科省もそう言って久しいんだけど、なかなか急には教育は変わらない。
だから、一番身近にいる親が、子どもの考える力を伸ばしてあげる接し方をすることが近道だと思う。
パパ育児の入門編でオススメの本はこちら。
パパ育児の第一人者で、ボクも子どもが産まれたときにこの著者のセミナー参加した。
国の子育て施策のメンバーにもなってるし、父親の役割を広げるためにどんどん企業の中にも入っていってて行動力がすごい。
まとめ
イクメンという言葉も最近では減りつつあるくらい、男性育児の文化が根付いてきていると感じる。
でも、それは子どもが生まれたばかりの時期に限定されがちで、本当はもっとずっと父親は育児に関わらないといけない。
育児時短を取れる環境になかったとしても、父親は早く家に帰って来ることが家族の幸せになると信じてる。
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