質問ですが、国語の漢字小テストを甘く見ていませんか?
えっ・・ほとんど勉強してないけど・・
このような人は、国語の成績で損をしている可能性が高いです。
漢字の勉強はがんばった分だけ成果が出るもの。
この記事は、現役の中学校教員に助言をもらい作成しています。
国語の成績がなかなか上がらずに悩んでいる中学生や保護者の方は是非ご覧下さい。
漢字小テストが成績に影響する理由
中学校の国語の授業では、定期的に漢字小テストが行われます。
だいたい5問くらいのテストで5点満点。
メモ帳程度の小さな紙なので、ついつい親も軽視しがち。
でも、実はこの小テストが国語の成績にはけっこう影響しているんです。
理由:ちりもつもれば山となる
小テストは5点満点なので甘く見てしまいますが、1学期間に10枚は小テストがあるので、合計すると50点満点。
ずっと満点を取り続ければ50点になる一方、毎回1~2点しか取れないと、10回で15点前後しか得点できず差は歴然です。
1学期間に定期テストは2回あるので、計200点。
小テストの通知表に占めるウェイトは概ね20点くらいに換算されるので、けっこうなウェイトがあります。
漢字テストの結果を見てみると、毎回5点満点を取り続けている生徒は必ず存在します。
ちりもつもれば山となる、のことざわ通り、小テストを甘く考えずに取り組んだ方が絶対に得です!
漢字が得意になれば定期テストも有利
漢字小テストで高得点を取れる子は、定期テストの漢字問題も高得点を取ります。
中学校の定期テストにおける漢字問題の配点は依然として高く、100点満点のうち15~20点は漢字問題です。
漢字は、日頃からこつこつと勉強した人が高得点を取れるもので、努力の成果がわかりやすく出ます。
目の前の小テストだけでなく定期テストも見据えて勉強しましょう。
主体的な態度の評定もよくなる
通知表の3観点のうち、いまいちよくわからないのが「主体的に学習に取り組む態度」です。
文部科学省によると、「粘り強さ」と「自己調整力」がキーワードになります。
このうち、日々の漢字の勉強をこつこつを頑張る力を「粘り強さ」と捉えて、小テストの点数を「主体的」の観点で評価する先生もいます。
主体的の観点は、定期テストの点数と連動するものではありません。
そのため、どのようにしてよい評価を取れば良いのか、方法がよくわからないという声をよく聞きます。
「主体的に学習に取り組む態度」の成績がよくないという方は、漢字小テストの点数をチェックしてみてはいかがでしょうか。
先生からの印象がよくなる
中学校は教科担任制をとっています。
担任の先生であっても自分のクラスには、担当する教科以外は授業に入りません。
そうなると、先生達は生徒一人一人に対する情報が非常に少なくなってしまいます。
そんな時、定期的に行われる漢字テストで高得点をとっている生徒は、国語担当の先生からは、
「成績がよい生徒」
という印象を持たれやすくなります。
この効果は案外大きく、様々な場面でハロー効果を発揮します。
ハロー効果とは、一ついい面があると、他のあらゆる面もいいに違いないという気持ちが働くことです。
先生からはどうせならいい印象をもってもらいたいですよね。
【番外編】勉強習慣に身に付く
成績のいい子に共通しているのが勉強習慣が身に付いていることです。
勉強習慣といっても、毎日何時間も机に座っている必要はありません。
わずか10分でもいいので、宿題以外に勉強する習慣があれば、立派な勉強習慣と言えます。
そのような子は、学力が安定的に定着していますし、長丁場の受験勉強にも耐えられます。
逆に、ほとんど勉強しなかったり、ムラがあるような生徒は、安定した成績を残しづらく、受験勉強でもすぐにへばってしまいます。
千里の道も一歩から
まずは漢字小テストを確実に勉強して得点源にしていきましょう。
漢字が苦手な人は過去の学年のものから復習しよう
漢字の勉強は短期間で効果が出ます。
新出漢字だけを集中的に勉強すれば満点も十分可能です。
ただ、中には漢字が苦手な生徒もいます。
そのような生徒の特徴の1つとして、
ここにテキスト
偏の意味を理解していない
があります。
漢字の「意味」を考え覚えようとすると覚えようとすると偏を間違えて覚えてしまうことになります。
このような場合、現在の学年の新出漢字を覚える傍らで、前学年までの漢字の復習をしましょう。
おそらく、定着していないと思いますので偏やつくりを意識しながら勉強するとよいでしょう。
ワークやプリントの提出も忘れずに
国語の成績を上げるために、ワークやプリントの提出も忘れてはいけません。
あれらも成績の要素として提出の有無をチェックされています。
ここで成績を更に上げるための裏技を紹介します。
ワークやプリントに、回答だけでなく自分なりのメモを書き込むことです。
例えば、枕草子の筆者を聞かれた回答欄の近くに、
平安時代の随筆。日本三大随筆で、他に方丈記・徒然草。
などとメモしましょう。
これを見た先生は、
この子は自分から主体的に学習ができる子だ
と評価してくれますので、成績に好影響があります。
先生は、主体的に学習に向かう態度の材料探しに躍起になっているので、そのあたりをうまく利用しましょう。
まとめ
漢字小テストは1回のテストの配点が少ないためついつい軽視してしまいがち。
でも、ちりも積もれば山となる。
日々の少しの努力を積み重ねることで、漢字を得点源とできるだけでなく先生からの高評価を得ることができます。
さらに、主体的に学習に向かう態度にもよい影響があるので、忙しい毎日の中でもこつこつと努力を重ねられるとよいですね。
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