子育て中のパパママで、夫婦仲に悩んでいる人は案外多いもの。
「夫婦関係調査2019(リクルートブライダル総研調べ)」によると、「夫婦関係に満足している」人の割合は68.4%
20代~60代の既婚者において、「夫婦関係に満足している」人の割合は68.4%。
夫・妻別での割合は、夫70.2%、妻66.7%という結果になっており、3割以上の夫婦が何かしら相手に対して不満を持っていることがわかります。
特に、子どもが生まれると夫婦仲に変化が。
子育てへの関わり方をめぐって、夫婦仲に亀裂が入ることもしばしば。
この記事では、夫婦仲が子育てに与える影響や、夫婦仲の改善方法について紹介します。
夫婦仲がよいと、子育てに良い影響がたくさんある
夫婦仲がよいと、パパもママもお互い毎日がとても幸せな気分になります。
実は、夫婦仲が良いと子育てにもいい影響が。
他人を思いやる気持ちが生まれる
夫婦仲が良いということは、パパとママがお互いを思いやっているということ。
「ありがとう」
「ごめんね」
思いやりがあれば、このような素直な言葉が家の中を飛び交うことになり、家の中がとても温かい空間に。
幼稚園や学校では、「思いやりを持って生活しましょう」「他人にやさしくしましょう」と教えられますが、両親の行動が一番の手本に。
両親のお互いを思いやる姿が、笑顔を増やしお互いの関係を良くしているというお手本をいつも見ているので、当然子どもも同じように思いやりのある子どもに育ちます。
子どもへの接し方がやさしくなり子どもは親の愛情を感じる
夫婦仲が良いと、両親は心に余裕が生まれるため、子どもに対してもやさしく接することができるように。
逆に言えば、心に余裕がない状態では、自分のことだけで精一杯で、子どもにやさしく接することが難しい。
親からやさしく接された子どもは、親から多くの愛情を感じることに。
親からの愛情は、人が生きていく上の土台である自己肯定感を高めます。
自分はこのまま存在していいんだ
自分は他人から愛される存在なんだ
自己肯定感の高い子どもは、子育てをしている親にとって、目指すべき理想の姿ではないでしょうか。
子どもの情緒が安定する
両親の仲がいいと、家庭にとても平穏な空気が流れています。
温かい家庭の雰囲気は、情緒面の安定につながります。
家庭が落ち着ける場所であることは、子どもの成長にとても大切。
勉強も運動も、友達関係も、心が落ち着いている状態だからこそ全力で取り組むことができます。
逆に、親同士がいつもいがみ合っている家庭を想像してみてください。
子どもは、親が罵倒し合う様子をいつも見ているので、とても不安な気持ちになります。
気持ちが不安定な状態では、毎日を楽しむことができませんし、友達に対してもやさしくすることができません。
感情の起伏も激しくなり、あらゆる出来事をネガティブに捉えるようになります。
親は子どもに与える影響にまで気が回らないかもしれませんが、子どもの前で夫婦ゲンカを見せることは、さまざまな悪影響があることを親は理解しないといけません。
異性に対してプラスイメージが生まれる
パパとママの仲がよいと、子どもは結婚に対してプラスイメージを持ちます。
男女がお互い愛し合って、結婚して幸せな家庭を築くことを思い描くことで、異性を肯定的に捉えることができます。
でも、両親の仲が悪ければ、結婚に対してマイナスのイメージを持つだけでなく、異性と接することを否定的に捉えるようになってしまいます。
勉強面でもいい影響がある
夫婦仲が良いと、子どもの勉強面にもいい影響を与えます。
その理由は次のものです。
安心して勉強ができる
家庭内の環境が良いと、子どもは安心して勉強することができます。
逆に、夫婦仲が悪いと、家の中がギスギスした空気が流れるため、子どもは落ち着いて勉強することができません。
勉強中に、親同士のケンカしている声が聞こえてくれば、とても集中などできないのです。
不安を抱えた状態では学校生活も楽しくありませんし、授業もどこか実が入りません。
よるある例として、仕事が遅くてなかなか家に帰ってこないパパをママが疎外してしまい、子育てをパパに頼らずに一手に背負うケースがあります。
ママとしては、パパに頼りたくない気持ちがあるのでしょうが、結果的に子どもに悪影響を与えることになります。
子どもに賢くなって欲しいと思うのであれば、がむしゃらになって勉強を教えるよりも、パパとの関係改善を図ったほうが近道かも知れません。
自己肯定感が高くなる
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れられるということですが、両親から愛されて育って子どもは、みな自己肯定感が高いです。
そして、夫婦仲がよい家庭で育って子どもは、自然と両親から愛されて育ちますので、自己肯定感が高くなります。
自己肯定感が高い子どもは、何事にも積極的にチャレンジできますし、失敗しても挫折することが少ないです。
嫌なことがあってもはねのける力(レジリエンス)が強いと言われています。
このような子どもは勉強する意欲も高いので、必然的に勉強ができるようになります。
2人で勉強を教えることができる
子どもが小学生までは、ある程度親が勉強を見てあげなければなりません。
夫婦仲がよい家庭は、どちらということもなく子どもに勉強を教えます。
夫婦仲が悪いと、父親が子どもに勉強を教えようと近づいても、母親がそれを遠ざけようとしたり、子どもも受け入れなくなったりする傾向が強いです。
しかし、勉強は一人で教えるよりも二人で教えた方が効果的です。
それぞれ得意分野も違いますし、複数の人から教えられた方が知識に深みが出ます。
社会をよく知るパパの影響を与えられる
子どもは「学校の勉強にどんな意味があるのだろう」と疑問に思うことがあります。
その時に、社会に出て働いているパパの意見は非常に重たいものがあります。
今やっている勉強が、将来このように役に立つということがわかれば、子どもは勉強に対してやる気をもることができます。
また、社会についての仕組みを教えてあげることができれば、就職のイメージも湧きやすくなり、進路希望にもいい影響を与えてくれます。
いずれの場合も、夫婦仲が良ければ子どもと父親との距離も近くなるので、子どもの勉強にいい効果があります。
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夫婦仲をよくするためにしていること3選
では、どのようにすれば夫婦仲をよくすることができるのでしょうか。
夫婦仲をよくする方法3選を紹介します。
感謝の気持ちを伝える
いつもありがとう
助かるよ
仲の良い夫婦は、お互いに感謝したりねぎらったりする言葉掛けが非常に多いという特徴があります。
感謝の気持ちを伝える行為は、人間関係の潤滑油になります。
みなさんも経験があると思いますが、自分の行ったことに対して、相手から具体的に感謝の気持ちを伝えられると、うれしくないはずがありません。
そして、相手にも好意的な気持ちを抱きます。
すると、今度は相手がやってくれた行為に対して、自然と感謝の気持ちを述べることができます。
小学校で、「フワフワ言葉」というものを子どもは覚えますが、まさに相手を幸せな気持ちにする魔法の言葉です。
褒め言葉が多い
感謝の気持ちと同じく、仲の良い夫婦は相手のことをよく褒めます。
このごはんおいしいね!
その髪型、よく似合ってるよ!
些細なことでいいので、相手を褒めれば夫婦関係は必ずよくなります。
「日本人には合わないんじゃないかな・・」
と否定的な人もいると思いますが、決してそんなことはありません。
一昔前は、亭主関白がよしとされていた時代もありましたが、今はお互いに褒め合う方が良いのは間違いありません。
相手のことを尊重している
仲が良い夫婦は、良い意味で相手に干渉しません。
お互い、自分の意思を尊重し、「このようにするべきだ」といった指図はしません。
仕事も趣味も人間関係も、お互いのことを信頼しているからこそ、口を出すことはしません。
お互いが自由に過ごすことも、夫婦仲をよくするための秘訣なのです。
とっておきの方法はプレゼント
普段から愛情表現をしたり感謝の気持ちを伝えるのは大切なこと。
でも、たまにはママだってプレゼントもほしいのです。
花や貴金属もいいですが、エステなどもうれしいものです。
ママからはなかなかエステに行きたいとは言い出せないけど、パパに言ってもらえたら喜んでもらえますよ。
ママがいつまでもキレイなことも夫婦円満にプラスになりますよ。エステ体験談を載せておきます。
「これがエルセーヌだ!」エルセーヌのエステ体験行ってみた!【画像あり】
【要注意】夫婦仲が悪いと子どもはこうなる
親の顔色を見て生活する
親がいつも不機嫌でいると、子どもはビクビクしながら生活を送ることになります。
また、子どもに対しては怒らずに接していたとしても、配偶者に対して容赦なく罵声を浴びせている姿を知っているので、子どもは親を怒らせてはいけないと気を遣うようになります。
その結果、「親に怒られないように」「心配をかけないように」行動するようになり、心に闇を抱えるようになってしまいます。
一見すると、物わかりが良く手のかからない子どものように思えますが、どこかのタイミングで大きな反動が出てしまう可能性があり要注意です。
居心地が悪いので家にいたくなくなる
親同士がいつももめていれば、家庭内の雰囲気は悪くなります。
子どもとしても、当然その場にいることを苦痛に感じるようになります。
例えば、どこかの飲食店で隣に座った人が大声でケンカを始めたら、居心地が悪くて早く店を出たくなると思いますが、子どもも全く同じ心境です。
小学生のうちは部屋に閉じこもりがちになりますが、中学生以降になると部活等の理由を付けてなるべく家にいるのを避けようとします。
本来、子どもにとって家庭は安全基地そのもので、心を安らげる場所であるべきです。
家族以外に心の拠り所を求める
子どもは、夫婦仲の悪い両親に対して、心から気を許すことができなくなります。
しかし、本来子どもは親に対して甘えたかったり承認して欲しかったりするものです。
その満たされない欲求は、他人に求めるようになります。
一見すると、自立心が強くたくましいように見えますが、このような子どもの心はとてももろいものです。
自分に対して関心を示してくれる相手であれば、簡単に悪いものにも付いていってしまいます。
これはとても心配すべきことです。
自己肯定感が低くなる
子どもが成長していく上で、土台になるのが自己肯定感です。
もっとも影響を受ける両親がいつもいがみ合っているところを見ると、子どもは自分の存在に疑問を持つようになります。
仲の悪い親から生まれてきた自分は一体なんなんだろう・・
大きくなるにつれてその疑問は大きくなります。
心も不安定になり、何かを決断するにも迷いが生じることになります。
頼るべき両親が、お互いいがみ合っていて意見が衝突していると、子どもはどちらの言葉を信じていいか分からずに混乱します。
自己肯定感が低いと、あらゆることに挑戦する気持ちがなくなり、ネガティブな思考に覆われてしまいます。
夫婦仲が悪いと、家庭全体にネガティブな空気が流れますので、子どもに悪い影響が出てしまうのです。
パートナーや子どもとのコミュニケーションに悩んでいる人はこちらをご覧ください。
【要注意】実は、夫婦仲が子育てに与える影響は大きい?まとめ
夫婦仲が子育てに与える影響が多いことをおわかりいただけましたでしょうか。
子どもに賢くなってほしいや、やさしい子どもになってほしいなど、いろいろな願いがあると思いますが、そのためにもまずは夫婦仲をよくするよう取り組んでみてはいかがでしょうか。
「灯台もと暗し」とならないように気を付けたいものです。
夫婦仲の良い両親に育てられた子どもは、自己肯定感が高くなり、親の望むような子どもに成長してくれますよ。
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