「読み聞かせをやらないといけないことはわかっているけど、時間がなくて・・・」
「おすすめの絵本がたくさんありすぎて迷ってしまう」
読み聞かせについて悩んでいる方はぜひご覧ください。
文部科学省の「親と子の読書活動等に関する調査」によると、子どもの頃に親に本を読んでもらった経験は、「よく読んでもらった(50パーセント)」、「時々読んでもらった(37.1パーセント)」をあわせると、9割近くが本を読んでもらった経験があると回答しています。
さらに、読み聞かせには驚くほど多くの効果があることがわかっていますので、「読み聞かせの時間がとれない」と諦めてしまうのではなく、わずなか時間でもあれば読み聞かせをするように意識を変えていきましょう!
驚くほどすごい!読み聞かせの効果
読み聞かせをすると子どもの学力が向上する
小学校入学以前に家庭で読み聞かせをしてもらった子どもは、読んでもらわなかった子どもより、小学校2年時に、読書に対する興味は約 30 ポイント、学校の授業の楽しさで約 20 ポイント高かったという調査結果がありました。
また、「平成 22 年度全国学力・学習状況調査(文部科学省)」の調査結果によると、読書が好きな児童生徒の方が、小学校でも中学校でも国語と算数・数学の平均正答率が高い傾向が見られました。
さらに、世界 65 の国・地域の 15 歳を対象に OECD(経済開発協力機構)が実施した「生徒の学習到達度調査(PISA:ピザ)」の 2009 年調査結果によると、フィクション(小説・物語など)や新聞を読む生徒の方が、読まない生徒より、総合読解力の平均得点が高いことがわかりました。
出典:文部科学省『絵本で子育てを楽しく』
物語による体験が想像力を育てる
子どもが物語を聞いているときは、登場人物になりきって、想像の世界を自由に楽しみます。
登場人物のうれしさや悲しさ、痛みなど、さまざまな気持ちにふれることで、他人の感情や思いを知ることができます。
物語の中で、いろいろな世界を体験することにより、想像力などを身につけていきます。
出典:文部科学省『絵本で子育てを楽しく』
耳からおはなしを楽しむ
子どもは、ことばを耳で覚えます。耳からどんどん新しいことばを吸収していきます。
ことばを覚えるとともに、耳から聞いて具体的なものや場面などのイメージを持ったり、さまざまな気持ちを感じたりすることが大切です。
出典:文部科学省『絵本で子育てを楽しく』
文字が読めることと本を読めることは別
子どもが「字が読めるようになったから」といって、読み聞かせをやめていませんか。
文字を読めても、おはなしを楽しめるとは限りません。
また、ひとりで本が読めるようになっても、おはなしを聞くよろこびは別のものです。
小学生には小学生の読み聞かせの楽しさがあります。
出典:文部科学省『絵本で子育てを楽しく』
「昔ばなし」の読み聞かせの効果
昔ばなしは、ことばで語り伝えられてきたおはなしですので、読み聞かせに向いています。
先人の知恵がつまったおはなしを聞くことを通じていろいろな体験をすることは、子どもの成長につながります。
出典:文部科学省『絵本で子育てを楽しく』
【読み聞かせ】絵本ティラノサウルスシリーズがおすすめである理由
読み聞かせの効果がよくわかったところで、実際にどんな絵本を読んだらいいか迷うところですが、おすすめは『ティラノサウルスシリーズ』です。
どのような絵本なのか
『ティラノサウルスシリーズ』は、宮西達也さんの絵本で、2003年に『おまえうまそうだな』が発売されて以降、現在まで15作品あります。
内容は、ティラノサウルスを中心とした、いつも誰かのことを想っている恐竜たちの心温まる絆の物語です。
『おまえうまそうだな』は映画化もされるほど、大きな反響を呼んでいます。
なぜおすすめなのか
やさしさや愛を教えてくれる
このシリーズは、登場人物がいつも相手のことを想って行動しています。
そこには、「やさしさ」や「大きな愛」が存在しています。
「やさしさ」や「愛」は子どもが育っていく上でとても大切な感情です。
この本を通じて、本当の「やさしさ」や「愛」に触れることができます。
何度も読みたいと思ってくれる
ストーリーが感動的であり、また、クスッと笑えるシーンもあるなど、子どもの心を掴んで離さないので、終わった瞬間に「もう一回よんで!」が止まりません。
読み聞かせは、同じ本を何度も読むほど効果が高まります。
子どもが読書好きになるきっかけにもなりますよ。
親子の関係も深まる
このシリーズは、決して子ども向けのものではありません。
子どもに読んだつもりが、大人が号泣してしまった
という方が後を絶たない感動のストーリーばかりです。
親子が共に泣いて、愛情や友情について考えることで、親子の関係はぐっと深まります。
恐竜が主人公だから男の子向けなの?
恐竜と聞くと、真っ先に男の子向けの絵本なのかと思いがちですが、イラストが非常に柔らかい絵で描かれており、恐竜独特の怖さを感じることは一切ありません。
そして、ストーリーは「父と子の愛」や「母と子の愛」「友情」などすべての子どもが興味をもてるものばかりなので、男の子・女の子を問わず人気があります。
【読み聞かせ】絵本ティラノサウルスシリーズのおすすめランキング5選
『あなたをずっとずっとあいしている』
マイアサウラのお母さんが森で恐竜の卵を見つけました。
ティラノサウルスに食べられてしまってはいけないと思い、家に持ち帰って自分の卵と一緒に大事に育てます。
しかし、卵から生まれたのはティラノサウルスの赤ちゃんでした。
マイアサウラのお母さんは、ティラノサウルスを自分の子どもとして育てました。
しかし、大きくなるにつれて、ティラノサウルスは周りのマイアサウラと自分が違うことに気付き始めます・・・。
『きみはほんとうにステキだね』
乱暴者のティラノサウルスはみんなからいつも嫌われていました。
あるとき、他の恐竜をいじめていると誤って崖から海に転落してしまいます。
もうだめだと思った瞬間、エラスモサウルスに助けられて、ティラノサウルスは生まれて初めて「ありがとう」と言います。
友達となった二人は毎日一緒に遊びますが・・・。
『おれはティラノサウルスだ』
プテラノドンの両親に大切に育てられた子供プテラノドンでしたが、ひとり立ちの時期がきてある日突然ひとりで取り残されることになります。
まだ飛ぶことができない子供プテラノドンは、泣きつかれて眠ってしまうのだけど、そこへティラノサウルスが現れて食べようとします。
ところが、その時地震がおきてティラノサウルスは岩山の天辺から転げ落ちてしまいます。
大けがを負ったティラノサウルスを子供プテラノドンは正体がバレないように助けようとします。
『であえてほんとうによかった』
暴れん坊で嫌われ者のティラノサウルスが、まだ小さいスピノサウルスの子どもをパクリッと食べようとしたその瞬間、大きな地震がおこり、地面が割れて、2匹がいた場所は小さな島となって海へ流されていきました。泳げないティラノサウルスのために、毎日ヘトヘトになるまで魚を獲るスピノサウルス。そんなスピノサウルスの姿に、自分も何かしてあげたいと思い始めたティラノサウルス。
ともに過ごす時間の中で、互いを想い合う気持ちが育っていきますが・・・。
『おまえ、うまそうだな』
大昔のある晴れた日に、山が噴火して地震が起こります。
その時、アンキロサウルスの赤ちゃんが生まれます。
しかし、赤ちゃんは広い土地にひとりぼっちです。
赤ちゃんが寂しくて、泣きながら歩いていると……。
赤ちゃんが初めて見たティラノサウルスをお父さんと勘違いするところから、二人の関係が始まります。
アンキロサウルスの赤ちゃんとティラノサウルスのお父さんの心温まる1冊です。
【読み聞かせ】絵本ティラノサウルスシリーズがおすすめの記事まとめ
子どもに読み聞かせをすることで、学力や情操教育などさまざまな効果があることがわかりました。
読み聞かせで何を読もうかと迷ったら、「ティラノサウルスシリーズ」をおすすめします。
「やさしさ」や「愛」など、生きていく上で大切な感情を教えてくれますし、親子共に感動する絵本なので、親子の関係もぐっと深まります。
親子で素敵な時間を共有できるとよいですね。
ティラノサウルスシリーズを読み終えた後に、他の絵本も興味がある方はこちらをご覧ください。
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【こどもチャレンジ】
さらに、これからの時代、子どもの将来の選択肢を広げるためには、プログラミング技術は必須となってきます。
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