みんなの成績ってどうなんだろう?
うちの子は◎がないけど、ヤバいのかな?
親にとって通知表の成績はとても気になるものです。
でも、他の子の通知表がどれくらいかわからないので比較することはできません。
この記事では、◎や◯がどれくらいの割合がで付けられているかを説明します。
この記事を読むことで、自分のお子さんの成績がどれくらいか知ることができ、今後の対策に役立てることができます。
なお、この記事は現役の小学校教員の助言を受けて作成しています。
通知表の割合はどれくらい?
絶対評価なので定率ではない
保護者の方が子どもの頃は、「相対評価」だったため、クラスの中で◎◯△の割合が決められてきました。
決められたパイを分け合うことになるので、どれだけ優秀な子が揃っていても◎の数は一定ですし、逆に勉強が苦手な子がいなくても、△が一定数存在していました。
しかし今は「絶対評価」で成績が決められます。
つまり、ある基準の超える成績を収めれば、何人でも◎が付けられるのです。
とは言え◎◯△の割合は?
とは言え、極端な話、全員◎や、全員◯があり得るかと言うと、そんなことはありません。
成績は、担任一人で決定するものではなく、校長まで確認を取ります。
1組は◎が多くて、2組は極端に◎が少ないとなると、成績の判断基準が違うのではないかということで問題になります。
校長としては、そこが1番説明が苦しくなるので、やはりある程度基準となる割合を持っていたいと考えます。
概ねのクラスの中の割合は以下のものです。
◎ 全体の2割以下
△ 全体の1割以下
△は付けづらい
△は全体の1割以下
と書きましたが、では30人クラスには各観点で3人ずつ△がいるかと言えば、そんなことはありません。
ここあたりは、絶対評価をうまく使っています。
△は一人もいなくてもいいのです。
実際のところ、△を付けられると子どもも親もショックを受けます。
そのため、先生も明らかな場合を除いては、△を避ける傾向があります。
【結論】全部◯はヤバいです
◎なしは学校もやりにくい
△はよほどでない限り付けられることはありません。
また一方で、◎がないというのも、学校側も良しとは考えません。
したがって、微妙なラインであれば温情で◎が付けられる可能性があります。
◎なしは厳しい状況である
◯は可もなく不可もなく
と捉えている人も多いですが、100点満点で例えると、
◎ 90点以上
◯ 40~89点
△ 39点以下
というイメージで、◯は非常に幅が広いです。
85点でも◯なの?
と感じますが、実は普段のテストの目標点は82~84点となっています。
これは教材を作る業者のテストの解答欄に明記されています。
つまり、85点は合格ラインですが、それをクリアする児童はそれなりにいるので、80点台ではよほど◎は付きません。
逆に40点や45点でも△はまず付かないでしょう。
しかし、△が付いていないだけで、決して勉強を理解できているわけではありません。
すべて◯という状況は、
どの教科も先生からの温情がもらえるレベルにない
ということなので、厳しい状況と言わざるを得ません。
◎があると子どもは変わる
自信が付く
◎は子どもに自信を付けてくれます。
自分ががんばってきたことが評価されたことになるからです。
子どもは、自信が付けばどんどん新しいことにも挑戦しようとします。
◎は、好循環をもたらすのです。
だから、初めは子どもの良い所を伸ばして自信を付けてあげましょう。
◎を取るための方法は?
◎を取るために、具体的な方法を説明します。
◎に近いところを探して伸ばす
教科や観点ごとに分けて考えます。
その中で、1番◎に近い観点はどれかを調べましょう。
例えば、絵を描くのが好きな場合、図工を狙います。
図工の成績は、授業で作る作品の良し悪しで決まります。
図工は、あらかじめ材料を家庭で準備するものも多いため、材料集めが最大のチャンスです。
教科書やネット記事を参考にしながら、子どもの作りたいイメージを聞きとって、材料を選んでいきましょう。
正直言って、図工は材料がよいかどうかで大方決まってしまいます。
図工でがんばれそうであれば、是非親も協力してあげましょう。
また、国語は漢字の点数が取れると、アドバンテージが得られます。
小学校では漢字のテストの配点が高いからです。
100点問題で、毎回95点以上取れるようであれば、先生の印象もかなり良くなります。
学年通信の勉強範囲を要チェック
あらかじめどのような単元を学習するかを把握しておくことは大切です。
そのためには、学年通信でその月に学習する内容をチェックしておきましょう。
例えば、理科で春の生物を学習するなら、図鑑などでチェックするのも一つです。
体育でなわとびをするならば、家で練習しておくと効果的です。
生活習慣や勉強時間を見直す
見落としがちなのが生活習慣です。
子どもは、夜遅くまで起きていませんか。
寝不足では授業に集中することができません。
ゲームやスマホをやり過ぎていないでしょうか。
それらをやり過ぎるあまり、勉強時間がなくなったり、宿題をいい加減に済ませたりしていないでしょうか。
成績の良くない子の宿題の様子を見ると、明らかに答えを丸写ししているものも見られます。
親の心配をよそに、これでは成績の向上を望むことは難しいです。
勉強のとっかかりはアプリでもよい
勉強に苦手意識をもっている子どもは、机に座ってじっくり勉強することができない場合があります。
その場合、無理に問題集を解かせるよりも、やり慣れたスマホやタブレットを使ったアプリ学習の方がハードルが低くてうまくハマる可能性があります。
最近の学習アプリは優れたものが多くあるため、とっかかりとして活用するのもおすすめです。
アプリ学習はこちらをご覧ください。
通信教育を活用する
本格的に勉強させたいと思っても、高学年になるほど親が勉強を教えるにも限界があります。
その場合は、通信教育を活用するのをおすすめします。
いきなり塾や家庭教師は子どもの拒否反応が出る恐れがあります。
通信教育は自宅で自分のペースで進められますし、今はタブレットが支給されるなど、子どもが楽しめる仕組みがたくさんあります。
通信教育についてはこちらをご覧ください。
算数の成績には注意しておく
学校の授業は、高学年になるにつれて難しくなります。
その中でも、特に算数の成績は気にしておく必要があります。
というのも、算数は前の学年の発展系が次の学年で出てきます。
つまり、前学年の理解ができていないと必ず次の学年でつまずくことになります。
3年生くらいまでは60点取れていたのに、5年生になったら30点くらいしか取れなくなってしまうこともあり得ます。
そうなったら、いよいよ算数で△がついてしまうことになります。
算数が苦手な場合、本腰を入れないと立て直すのが難しいでしょう。
保護者の方だけで対応が難しければ、算数に特化した通信教育を活用してみるのも有効です。
通知表の成績まとめ
他の子の通知表の成績を知る機会は滅多にないと思いますが、一つの尺度として参考にしていただければと思います。
◯は、可もなく不可もなく、とは限らないということを理解していただき、自分の子どもが教科ごとにどのあたりの成績なのかを把握できると、勉強方法も見えてきます。
子どもに一緒に対策を立てて、少しでも通知表の成績を上げていきましょう。
通知表の見方はこちらをご覧ください。
中学校の通知表の見方はこちら。
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