鬼滅の刃と言えば、誰もが聞いたことがある大人気マンガです。
単行本の売り上げ部数は日本歴代７位の１億５，０００万部。
さらに、2020年に放映された映画「鬼滅の刃無限列車編」は、興行収入歴代No. 1の４３０億円を記録するなど、名実ともに日本の代表的な作品となっています。
鬼滅の刃は、2022年現在もテレビで続編が放送されるなど、勢いはなお続いています。
一方で、
鬼滅の刃は残酷なシーンが多い
などの理由から、子どもに見せていいのか悩んでいる保護者の方もいます。
この記事では、鬼滅の刃が子どもに見せて問題ないかを、他の人気アニメとも比較して検証します。
鬼滅の刃は子どもに見せていい？
見せたくない理由
鬼滅の刃の、
子どもには見せてはいけない
という意見の多くが、
残酷である
怖い
というものです。
実際、映画「鬼滅の刃」はPG12に指定されており、12歳以下の子どもに見せるには、親の助言が必要とされています。
PG12についてはこちら
アニメが指定を受けるのほとんどの場合R15+、R18+である。
G、PG12が指定されるのは劇場アニメだけで、TVアニメおよびOVAで指定されることがほとんどない。また、R18+は指定されるのはほとんどがアダルトアニメであるため、暴力的・反社会的・残酷な作品に対しては2020年現在では指定されていない。Wikipediaより
実は、有名な映画でもPG12に指定されているものはけっこうあります。
例えば、エイリアンやゴッドファーザー、バックトゥザ・フューチャー、東京リベンジャーズ
アニメでは、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。などです。
親の助言が必要とされるポイント
鬼滅の刃がPG12に指定された理由は、
簡潔な刀剣による殺傷・出血の描写が見られる
からです。
さらに、親の助言が必要なポイントは以下の五つです。
人または鬼が殺される
鬼滅の刃には、「死」のシーンが多く登場します。
もちろん、病死ではなく人や鬼が殺されるシーンです。
マンガやアニメの物語ではありますが、「殺す」というシーンに敏感になる保護者の方がいるのは無理もありません。
漫画は全23巻ですが、人や鬼が死ぬシーンは前半に集中しています。
主人公・竈門炭治郎の成長に合わせて、出てくるキャラクターもどんどん強くなるため、残酷なシーンは少なくなっていきます。
首を斬られる
鬼滅の刃に出てくる鬼を倒す方法は、首を斬ることです。
それ以外の箇所は、攻撃しても再生します。
したがって、人間は鬼を倒すために首を斬るのですが、当然そのシーンでは血しぶきが出るため、子どもに見せるには配慮しなければならないシーンです。
血が大量に出る
刀で斬ったり、鬼に攻撃されたりして、血はたくさん出ます。
これまで、アンパンマンなどのアニメしか見てこなかった子どもには少し刺激が強いかもしれませんね。
他の人気アニメとの比較
では、他のアニメはどうでしょうか。
鬼滅の刃のようなシーンがあるのかどうか比較してみます。
漫画発行部数の多い順に並べたものが下記のランキングです。
さらに、この中から小学生に人気の漫画５選との比較をします。
１位 ワンピース
２位 ゴルゴ13
３位 ドラゴンボール
４位 NARUTO
５位 名探偵コナン
６位 こち亀
７位 鬼滅の刃
８位 美味しんぼ
９位 スラムダンク
10位 BLEACH
ワンピース
主人公・ルフィがさまざまな敵と戦いながら、海賊王を目指す物語で、単行本は100冊以上の超人気漫画です。
注意すべきシーンをまとめました。
実は残酷なシーンは多い
ワンピースには戦いがつきものです。
やはり、大量の血が流れたり、ときに仲間や敵が残酷に殺されるシーンもあります。
ナイフや銃での襲撃など、やはり配慮が必要なシーンはあります。
とはいえ、かわいいキャラも登場するなど、子どもも大好きな漫画・アニメですね。
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ドラゴンボール
主人公・孫悟空が、７つ集めると願いが叶うドラゴンボールを探す冒険の物語。途中、さまざまな敵が現れて、そのたびにピンチを救いながら成長していきます。
戦闘による死や流血がある
ドラゴンボールも戦闘シーンがメインの漫画であり、人の力をはるかに超えた技などもあり、人が簡単に死んでしまうことがあります。
描写も残酷なものもあり、首や腕が切れるというものも何度かあります。
もちろん、夢やロマンのある男子が憧れるアニメですね。
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名探偵コナン
高校生探偵・工藤新一が、謎の組織の取引現場を偶然見たことを知られ、毒薬を飲まされて背が縮んでしまう。その後、名前を江戸川コナンと名乗り、数々の難事件を解決していく。
毎回殺人事件を取り扱う
コナンが遭遇する事件はいつも殺人事件なので、毎回必ず一人は殺されます。
刃物で殺害されることもあれば、毒物のこともあります。
いずれのシーンも死んだ姿は登場するので、ショックな場面もあります。
ただし、子ども向けに配慮されているのか、流血の量など生々しさは薄らいでいます。
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スラムダンク
赤い髪の毛で中学時代ヤンキーだった桜木花道が高校でバスケットボールに出会い、初心者から驚くべき成長を遂げながら、チームメイトたちと全国制覇を目指す物語。日本のバスケ漫画の草分けであり、スポーツ漫画でも屈指の大ヒットを記録。
不良の象徴・ケンカと喫煙
スラムダンクは不良が多く登場します。
特に初めの頃は、主人公を含めて不良の要素が多くあったので、ケンカシーンもたびたび登場しました。
ケンカでは鼻から生々しく流血するシーンがあり、また、高校生ながら喫煙をするシーンも多くあります。
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また、漫画全巻はこちらです。
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BLEACH
霊感の強い高校生・黒崎一護は、平穏な日々を送っていたが、ある日突然、自らを死神と名乗る少女に出会い、悪霊に襲われる。
次々と倒れる家族を救うため、悪霊との戦いが始まる。
残酷なシーン多い
悪霊との戦いがメインのストーリーのため、時に刀きられて身体が真っ二つになるシーンなどがあります。
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このように、実はヒットしている漫画にも残酷と言われる描写は存在していることがわかります。
子どもに見せてもいいの？
鬼滅の刃は残酷なシーンだけじゃない
鬼滅の刃は、あまりにも有名なのでその内容まで話題になりますが、戦いをメインで取り扱う漫画は多く、敵が人間でない場合など、その描写が時に残酷であったり、グロテスクであったりします。
ストーリー全体が残酷なシーンばかりであれば、それは子ども向けではないという判断になります。
それに対して鬼滅の刃は、全体として見ると主人公の竈門炭治郎と同期の我妻善逸、嘴平伊之助を中心として、コミカルな世界観が描かれていて、子どもが大笑いできる要素がたくさんありますよ。
幼児にはまだ早い？
幼児から見れるアニメ系と比較してみましょう。
下記に、幼児が好きな人気アニメを挙げました。
・ドラえもん
・アンパンマン
・きかんしゃトーマス
・仮面ライダー
・プリキュア
・ポケモン
いずれも、暴力的な描写などはほとんどなく、あったとしても残酷とは言えない程度です。
結論
幼児にはやはり刺激が強いので、鬼滅の刃は小学生から見せるのがよいでしょう。
特に初めの何話かは、怖いシーンもあるので親と一緒に見るのがおすすめです。
幼児のきょうだいがいる場合は、一緒に見せるかは十分に注意しましょう。
怖いシーンは見せないことも方法の一つです。
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まとめ
確かに、鬼滅の刃には子どもが怖いと思うようなシーンがあります。
しかし、他の人気漫画を見てみると、同じように怖いと思えるシーンがあります。
幼児のころに見ていたアニメに比べると、小学生になってから見る漫画やアニメは内容が変わってくるのは事実なので、親が一緒に見るなど適切なアドバイスをしてあげるとよいでしょう。
もし、子どもが怖がるなら見せる必要はありませんので、子どもの興味や発達に合わせて楽しめるとよいですね。
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