オミクロン株の急拡大に伴い、子どもの感染者が爆発的に増えています。
その影響はとても大きく、保育園の休園や、小学校・中学校の相次ぐ学級閉鎖。
さらに、感染した子どもの家族の2次感染や家族の自宅待機によって社会機能が維持できなくなる恐れが出ています。
そのことに危機感を募らせた政府は、同居家族の待機期間の短縮を決断。
さらに、文部科学省は学校における合唱や演奏、調理実習などの原則自粛を発表しました。
他の時期ならばまだ影響は少なかったかもしれませんが、これから3月末にかけて学校行事は目白押し。
いったい、学校現場はどうなってしまうのでしょうか。
文部科学省からの要請の内容は
令和4年2月4日、末松文部科学相は新型コロナウイルス対策として、学校での合唱や管楽器の演奏、調理実習などを自粛するように都道府県に通知する意向を示しました。
同時に、人の接触の多い部活動を控えるように求めるといいます。
すでに、部活動については各学校の判断で中止しているところもあります。
確かに、これ以上学校で感染が広まらないように策を講じるのは必要なことです。
しかし、よりによってこれから卒業シーズン。
合唱や演奏を禁じられたら、先生の立場としてはいったいどうしたらいいの?と困ってしまいますよね。
どうなる学校行事
3月の学校行事に向けてこれから練習が行われます。
すでに出し物を決めていた先生も多いと思いますが、大誤算です。
卒業式は?
卒業式に合唱はつきものです。
校歌斉唱
卒業の歌
在校生からの歌
と、卒業証書を受け取ることと祝辞や呼びかけ以外は合唱がメインになります。
卒業生にとっては最後の合唱。
先生としても、これまでたくさんの練習を積み重ねてきて集大成の合唱。
それが自粛と言われたら、ハッキリ言って代わりなど見つかりません!
6年生を送る会・3年生を送る会は?
6年生を送る会などの出し物も、合唱はつきもの。
6年生は絶対に合唱をしますし、下級生の出し物にも合唱はよくあります。
卒業にちなんだ歌もたくさんあるので、どの曲を選ぶかは先生の腕の見せ所。
送る会は3月の上旬にあるので、すでに曲を決めて練習を開始しているところが多いのではないでしょうか。
合唱や演奏以外の出し物は?
合唱や演奏がダメなら、他の方法を考えなければなりません。
ダンス
曲に合わせてみんなでダンスは定番です。
選曲は、ポップスの流行のものが多いです。
ダンスの合間に呼びかけをすることで、卒業らしさを演出することができます。
旗やポンポンをもつと、華やかになりますよ。
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映像
事前に撮影したものをスクリーンで映すのも一つです。
例えば、個々に歌を歌ったものを録画して、スクリーンで合唱しているように見せる方法もあります。
これはとある中学校卒業式でやっていたもので、みんなの声や一つになって、本当に合唱のような感動がありました。
歌を諦めなくてもいいかもしれません。
お笑い
送る会であれば、いっそのこと方向転換してお笑いという手もあります。
お笑いはクラス全員でやるのは難しいので、ダンスなどと組み合わせるのはおすすめです。
学校での合唱、演奏の自粛まとめ
学校現場でのコロナ感染の急拡大はすさまじいものがあります。
しかし、卒業シーズンに突然合唱や演奏の自粛を求められても、学校としては正直つらいところがあります。
これから教育委員会の通知が来ると思いますが、方向性は変わらないでしょう。
子どもたちも親も楽しみにしている合唱がなくなってしまうのはとてもつらいですが、別の方法で行事を進められるよう代案を急いで用意しなければなりません。
いずれにしても、子どもたちが笑顔で卒業できるよう願っています。
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