「初孫ができた。いろいろサポートしたいけど迷惑じゃないかしら。」
「私たちの子育ては時代遅れなのかな」
孫育てに関わりたいのに、いろいろと不安な方はぜひご覧ください。
かわいい初孫ができたら真っ先に読む本
『孫ができたらまず読む本―子育て新常識から家族とのつき合い方まで』
この本を紹介する理由
ボクには、両親と義両親がいますが、義両親と家が近いこともあり、子どもが産まれて以来、育児の手助けはもちろんのこと、家事も助けてもらっています。
育児面については、子どもが産まれたばかりの頃は唯一の子育て経験者として、おばあちゃんからたくさんのアドバイスをもらいました。
おばあちゃんの存在が、奥さんにとってもボクにとっても大きな支えになっています。
ボクは、義両親の孫に対する関わり方が、子育てにおいてとても理想的だと思っています。
しかし、世の中を見渡すと、必ずしもおじいちゃん・おばあちゃんのサポートを受けている家庭ばかりではありません。
でも、パパ・ママは、本当はおじいちゃん・おばあちゃんのサポートを欲しています。
もしかしたら、何か遠慮があってパパ・ママへのサポートがやりにくい状況があるのではないかと思いました。
今は、できるだけ多くの手で子育てをすることが推奨される時代です。
ぜひ、多くのおじいちゃん・おばあちゃんに子育てのサポートをしてほしいと願い、この本を紹介します。
著者の紹介
略歴
宮本まき子さん
家族問題評論家・カウンセラー。
1947年生まれ。
22年間にわたり、雑誌社の電話相談室に勤務。
子育て・家族問題・医療・心理・教育関係を担当し、2万件の相談を受ける。
現在、フリーライター・エッセイスト、家族問題評論家として新聞、雑誌、講演、テレビ塔で活躍。
他の本の紹介
宮本まき子さんには、他にも多数の著書があります。
著書の一部を紹介します。
「熟年離婚」より「孫育て」
・出版日:2006/7/1
・出版社:東京新聞出版局
・ページ数:223ページ
輝ける熟年―人生の総仕上げはこれからです!
・出版日:2012/9/20
・出版社:東京新聞出版局
・ページ数:223ページ
団塊世代の孫育てのススメ ―イマドキの子育て事情とパパママのサポートのコツ
・出版日:2012/11/7
・出版社:中央法規出版
・ページ数:228ページ
この本の概要と構成
本の概要
・出版日:2018/3/10
・出版社:NHK出版
・143ページ
本の構成(目次抜粋)
[基礎編]まず、祖父母の役割を知る
・育児の昔と今
・孫育てをする理由
・里帰り出産での役割とマナー
[行事編]孫の成長を祝うときは
[育児編]預かるときのルールづくり
・子ども夫婦との付き合い方
・月齢別育児方法
[育児編]子守りに役立つ最新情報
・今時の保育園事情
・子育てグッズ&サービス
・生前贈与
この本をお勧めする理由
実用性
この本を手に取った人が経験した数十年前の育児と今の育児の違いをわかりやすく解説しています。
次に、祖父母の役割を知り、その上でお祝いごとや孫を預かるときのルールなどすぐに使える情報が多数掲載されています。
信頼性
著者は、22年間にわたり相談員として主に子育て・家族問題などに関する相談を延べ20,000件ほど受けてきました。
現在は家族問題評論家として新聞、雑誌、テレビなどのメディアで活躍しています。
注意点があるとすれば
この本では、最新の育児情報が紹介されていますが、ボクはおじいちゃん・おばあちゃんが実際に経験してきた育児方法をすべて変える必要はないと思います。
正解を求めすぎると、お互いが窮屈になってしまいます。
おじいちゃん・おばあちゃんは、大らかな気持ちで構えるくらいがちょうどいいと思います。
本の最も大切な3点
著者のメッセージを紹介します。
祖父母の役割は、何よりもまず孫をかわいがってかわいがって、愛情をたっぷり注ぐこと
子育ての目的は「独り立ちさせて、幸せに暮らせるように導くこと」この最終目標を親と共有しておく
経験を積んだ祖父母だからこその知恵を孫に伝える
読者目線の見どころ3点
この本は、初めて孫ができる人たちが抱えているさまざまな疑問に、一問一答方式で回答しています。
昔の子育て経験は、今でも十分に役に立ちます
自分たちの考えは時代遅れではないか
おじいちゃん・おばあちゃんであれば、一度はこのように思ったことがあるのではないでしょうか。
そして、この考えこそが、子どもの育児に対して距離を取ろうとしてしまう大きな原因となります。
しかし、かつて子育てを経験したという経験は育児書何冊分にも勝る大きな知恵です。
目の前で起きている育児の問題は、長い目で見れば時間の経過とともに解決することがほとんどです。
そのことを、すぐ側でアドバイスできるおじいちゃん・おばあちゃんの存在は何よりも心強いものです。
もちろん、昔の育児と変わったこともあります。
例えば、以前はうつ伏せ寝がおすすめとされていましたが、今はうつ伏せ寝は突然死のリスクがあるとされ、推奨されていません。
このようなチェックすべき最新情報は押さえながらも、基本的には自分の経験を元に語ればOKです。
おじいちゃん・おばあちゃんは、言わば、育児の「経験者」です。
自信を持って子どもと接してください。
自分が若い頃は仕事一筋で、育児に関わってこなかった男性もいると思います。
でも、そういう人ほど新鮮な気持ちで楽しめることが多いそうなので、できることからはじめてみましょう!
できないことはできないと言えばいい
子どもの育児に協力することはもちろん素晴らしいことですが、何でもかんでも押し付けられるようならば問題です。
あくまで自分たちの生活があっての孫育てです。
できないことはできないと、きちんと伝えましょう。
できる範囲で協力する
というスタンスが、お互いに楽でいいと思います。
昔の常識、今は非常識?
自分たちのやり方があってるのか不安で、身動きが取れなくなるおじいちゃん・おばあちゃんもいます。
実際、育児のやり方の違いがトラブルにつながる事例もあります。
この本では、おじいちゃん・おばあちゃんたちが昔「正しい」と聞いてやっていた育児方法が、今では「誤り」となった事例を紹介しています。
・妊婦は2人分食べるものだ
・抱っこしすぎると抱き癖がつく
・育児は母親がするもの
これらは、一昔前は当たり前だと信じられていたものです。
変わらない価値観もあれば、変わる価値観もあります。
この本を読んで、知識のアップデートができるとよいですね。</span
実際に活用してみての実例
これから紹介するのは、うちのおじいちゃんが実際にやってくれたものです。
おばあちゃんは、今まで家事や子どもの送り迎えなど多くのことを助けてもらっていますが、あえておじいちゃんの例を紹介したいと思います。
おじいちゃんは若い頃は、仕事一筋でほとんど育児には関わって来なかったそうです。
でも、奥さんが約3か月ほど里帰り出産をしたため、半ば強制的に育児をしました笑。
初めは慣れない手付きでしたが、孫の反応がよほどかわいかったのでしょう。
今まで見たことがないくらいの笑顔で、孫の世話をしてくれました。
抱っこもたくさんしてくれて、おじいちゃんが寝かしつけが一番上手なくらいでした。
自分の娘の子どもということもあったと思いますが、遠慮せずに思い切って孫に接してくれたおかげで孫もおじいちゃんになつくようになりました。
おじいちゃんもおばあちゃんも、孫には甘い存在でいいと思います。
親が叱っても、おじいちゃん・おばあちゃんはいつも味方でいてくれる存在でいてほしいと思います。
ちなみに、おばあちゃんは今でも時々子どもに読み聞かせしてくれます。
まとめ
孫の存在は、おじいちゃん・おばあちゃんにとって本当にかわいいものです。
祖父母の役割はとにかく孫をかわいがって愛情を注ぐことです。
心配なことがあれば、この本で育児の最新情報を調べておくことをおすすめします。
子どもたちはサポートを待っていますので、ぜひ子育ての経験を伝えてあげてください。
孫たちは、おじいちゃん・おばあちゃんのことが大好きですよ。
ボクは、毎日、お風呂で子どもたちに「答えのない問題」を出しています。
始めた頃は、とまどっていましたが、今では自分の考えと理由が言えるようになってきました。
(我が家の)おじいちゃん、おばあちゃん、パパ、ママ、長男、次男。この中で一番疲れてるのは?
長男:ママ。
理由 一番遅くまで働いているから。
次男:パパ。
理由 家のことをほとんどやっているから。
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