子どもたちが待ちに待った冬休み。
この2週間はさまざまなイベントがあり、あっという間に過ぎていきます。
イベントに追われて、ついつい宿題がやっていない、なんてことにならないように注意しましょう。
でも、せっかくの冬休み。
もっと有効に使える方法を、勉強を中心にお伝えします。
冬休み明けに、ひと回り成長した姿を見せられるといいですね。
なお、この記事は現役の小学校教員の助言を受けて作成しています。
おすすめの勉強法
冬休みは2週間しかありません。
さらに、クリスマスや大晦日、お正月、初詣などのイベントがたくさん。
大人もバタバタで、子どもの勉強なんて見てられないという人もいるでしょう。
でも、この2週間でも上手に活用すれば子どもを変えることができます。
時間は限られているので、量よりも質を重視しましょう。
それでは、具体的な勉強法を紹介します。
宿題は遅くとも年内に片付ける
まずは、やるべき宿題を早めに片付けることです。
冬休みの日誌以外に、プリントやその他の課題があるでしょう。
新年が明けるとあっという間に過ぎてしまうので、遅くとも年内には終わらせておきましょう。
2学期の通知表を見る
みなさんは通知表をどのように活用しているでしょうか。
1学期よりも◎の数が増えていたら
よし、これからもこの調子でがんばりなさい
1学期よりも成績が下がっていたら
もっとがんばりなさい
というようなアバウトな対応をしていないでしょうか。
通知表には、2学期の学習の結果が載っていて、読み解けばこれからすべきことが見えてきます。
例えば、
算数で知識・技能の観点は◎だけど、思考・判断・表現の観点が◯ならば、2学期の算数の単元の応用力を身に付ける必要があります。
もしくは、文章題に何があるのかもしれません。
まずは、子どもの通知表としっかり向き合うことが大切です。
苦手分野のやり直し
通知表で苦手分野を見つけたら、その分野をやり直しましょう。
ここで重要なことは、どこまでは理解しているかを把握することです。
例えば、小4算数で分数の足し算を苦手としている場合に、いきなり小4算数の問題を繰り返し解くのが正しいとは限りません。
小3の分数の時点でつまずいている可能性があるからです。
この場合は、遠回りでも小3の分数からやり直さなければいけません。
算数は、過去の土台の上に新たな学習が積み重なるものです。
子どもの土台がしっかりしたところで、次の学習に進みましょう。
毎日勉強する
冬休みはイベントが多く、ついつい勉強から遠ざかりがちです。
でも、少しでもいいので毎日勉強を続けましょう。
勉強をしない日があると、次の日もついついサボってしまい、いつの間にか勉強から遠ざかるようになります。
逆に、毎日必ず勉強する習慣があれば、少しでも前に進むことができます。
日中はイベントもあるかもしれないので、コツは朝に勉強することです。
課題にも真剣に取り組む
冬休みの宿題には、日誌やプリント以外の課題があります。
例えば、習字やポスターです。
これらは、必須ではないのでついつい避けてしまいます。
でも、あえてここで課題に挑戦しましょう。
一つでもいいので真剣に取り組むと、達成感が全然違います。
また、これらの課題はうまくいくと賞がもらえます。
努力した結果、賞がもらえたら子どもには大きな自信になりますよ。
そのためには、子ども任せにせずに親もアドバイスしてあげましょう。
勉強のためのよい習慣づくり
冬休みは子どもの学習習慣を変えるよい機会でもあります。
学校が始まると、なかなか新しいことはできません。
冬休みは、年も変わるので新たなことを始めやすいという特徴があります。
机の整理整頓
勉強するには、まずは身の回りの整理整頓が必要です。
お子さんの机は、きれいに整頓できていますか。
机がぐちゃぐちゃ
という人は、要注意です。
整理整頓ができないとデメリットがいくつもあります。
デメリット①気が散る
物が散らかっていれば、いろいろなものが目に付くので、気が散ります。
勉強に集中できずに、すぐによそ事を始めてしまうという場合、まずは机の整理整頓から始めてみましょう。
デメリット②探しものをする時間がむだ
机がぐちゃぐちゃだと、物がよくなくなります。
当然、物を探さなければならず、時間も無駄だし疲れてしまって勉強どころではありません。
デメリット③整理整頓ができない大人になる
整理整頓が習慣化されていないと、いつまで経っても整理整頓ができずに、やがて大人になってしまいます。
社会に出れば、より多くの情報を取り扱うので、整理整頓ができないと非常に効率の悪い仕事をすることになり、周りの評価も下がります。
やはり、僕の目から見ても整理整頓ができる人もいればできない人もいます。
整理整頓できない人は、机や棚などに書類が積んであり、いつも何かを探している印象があります。
小さなうちから、小まめに整理整頓できるようにしておきましょう。
一年の目標を立てる
一年の計は元旦にあり
と言います。
新年にあたり、目標を立てましょう。
その際、我が家でやっていることは、親もいっしょに目標を立てることです。
あまり実現不可能な目標は、かえってやる気をさげてしまうので、目標の微修正を親が行って、がんばれば達成できる目標を立てましょう。
また、一年の終わりにはみんなで達成状況を確認して自己採点しています。
そうすることで、今年できなかった目標から一年を見つめ直すことができます。
早寝早起き
規則正しい生活をすると、メリットがたくさんあります。
何より健康的な生活を送れますし、授業にも身が入ります。
しかし、小学校で生活習慣アンケートを行うと、低学年のうちは、9時までに寝る子が多いのですが、高学年になると11時台という子どもも出てきます。
また、休みの日になるとリズムが崩れてしまう子もいます。
休みの日に崩したリズムは、次の1週間かけて取り戻すことになり、不調が続くことにもなります。
冬休みだからと言って、夜更かしや寝坊をするのではなく、一年のいいスタートを切るためにも、規則正しい生活をしましょう。
運動もセットで
運動は、心も体も健康にしてくれます。
また、脳にもいい刺激を与えてくれます。
逆に、運動していないと、頭がぼーっとした状態になってしまい、イマイチ覇気も出ません。
少しずつでもいいので、子どもに運動習慣を付けるようにしましょう。
我が家では、毎朝走っているほか、さまざまな運動神経を伸ばす器具があるので、子どもたちはスポーツも大好きです。
テストは保管
これは親の仕事になりますが、
みなさんは子どもが持ち帰ってきたテストを保管していますか?
帰ってきた答案用紙を見れば、子どもの得意や苦手がすぐにわかります。
また、間違えた問題はすぐに復習しておくとよいでしょう。
我が家では、間違えた問題をその日にお風呂に貼ってあるホワイトボードに書いて再度解かせます。
こうすることで、苦手分野を早めに潰すことができます。
さらに、テストを保管しておけば時間が経った時に、間違えた問題の復習ができます。
学校の授業はどんどん先に進むので、わからない単元がそのままにされがちですが、次の学年でまた苦労することになります。
我が家では学期ごとに一冊の紙ファイルを作って、教科ごとに綴じています。
また、学期の振り返りや通知表を見るときにも役立ちますよ。
遊びや家族行事もしっかりと!
勉強のことをたくさん書きましたが、冬休みはさまざまな楽しいイベントがあります
また、普段は休みの取れないお父さんともゆっくり過ごせるよい機会です。
家族とゆっくり過ごしたり、年末年始の行事をしっかりと楽しんでください。
小学生の冬休みの過ごし方まとめ
冬休みは、ついつい生活が乱れてしまいがちですが、一年の終わりと始まりでもあり、振り返りや新しい目標を立てるには最適です。
生活リズムに気をつけながら、新しい目標を立ててチャレンジできるよう、サポートしてあげましょう。
コメント