【小学3年生がアプリ開発】コロナウィルス対策の中で気づいた命の大切さ

コロナ関連
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新型コロナウィルスによって、今、世界は絶望の中にいます。
人々は希望を失い、日々下を向いて生きています。

たくさんの人が病気になり、たくさんの人が亡くなりました。

子どもたちの生活も一変しました
約3か月に渡る休校。
友だちにも会えず、外にも出られず、心を病んでしまった児童もたくさんいます

休校明けの学校は、これまでの学校ではありませんでした
友だちとの接触を禁じられ、大声で笑うこともできません。
楽しい行事のほとんどが中止になりました。

でも、この状況の中、ある小学校で子どもたちが立ち上がりました。

横浜市立新橋小学校3年2組の児童たち
令和3年2月5日、彼らは半年の歳月をかけてあるアプリをリリースしました

「みんなの命を守ろう大作戦」

このアプリには、クラスみんなの思いと、担任の藤井隆志教諭の「命」に対する強いメッセージが込められています。

コロナ禍の子どもたちの現状

【小学3年生がアプリ開発】コロナウィルス対策の中で気づいた命の大切さ

コロナ禍の学校の様子

我が子の学校の様子です。

通学班は1列で会話なし
コロナ禍では1列に並び、会話はできません。
以前は2列になり、高学年が車道側に立ち低学年を守っていました。

教室に入る際に検温表を提出
毎朝体温を計り、検温表に記入します。
検温表を忘れた児童は、学校で再度検温するまで教室に入ることはできません。

席を離して授業
隣の席の子とは席を離します。
隣の子と相談したり、班で席をくっつけて話し合うこともできません。

体の接触があるもの、飛沫が飛ぶおそれがある授業はやらない

・体育で人と接触するもの
・リコーダー
・歌

これらのものは感染リスクが高いため、やりません。

給食は前を向いて、一人で食べる
食事は机を前に向けて、話さずに一人で食べます。

行事の中止・縮小
昨年の卒業式中止に始まり、修学旅行やキャンプの中止、運動会の規模縮小、卒業生を送る会の中止など、子どもたちが楽しみにしている行事が中止・縮小に追い込まれました。
特に、卒業式は6年間の最後の行事です。
友だちや先生とのお別れができなかった子どもたちは、深い傷を負いました

保護者による参観の制限
授業参観や運動会の参観などは、中止または人数制限がされます。
親に頑張っている姿を見てほしい子どもには、さびしいことです。

学校以外の様子

家庭でのイベントもコロナによって自粛せざるを得ません。
・家族旅行
・バーベキュー
・お祭り
・おじいちゃん、おばあちゃんの家への訪問

これらのイベントは、子どもの心の健全化になくてはならないものです。

子どもの病気や自殺の急増

コロナ禍において、子どもたちの自殺が大幅に増加しています。
2019年度に比べて、2020年度の子どもの自殺者数は3割も増加しています。
子どもの自殺大幅増加 コロナ禍で何が

特に、6月以降の数が増えています。
3か月に渡る休校は、子どもたちの心を蝕んでいきました。
コロナ禍において、孤立感、無価値観を感じた子どもたちは、生きる希望を失っていきます

子どもの様子をよく見て、子どもが発するSOSをキャッチできるようにしたいです。

新橋小学校のアプリ開発


コロナウィルスは、子どもたちにも暗い影を落としました。

しかし、この状況に一筋の光を刺そうとする子どもたちがいます。
横浜市立新橋小学校3年2組の児童たちです。

子どもたちの思い

アプリの開発など、当然経験したことのない児童たちですが、コロナ禍での生活に少しでも役立てようと、半年に渡りさまざまな試行錯誤を重ねました。

3年2組のIさんは「たくさんあるクイズの絵を考えるのは大変だった。このアプリをいろいろな人が使ってくれれば、すごいことになりそう。多くの人に、もっと命の大切さを知ってほしい」と期待を寄せる。

教育新聞

多くの大人たちの賛同

担任の藤井先生の呼びかけにより、アプリ開発には、多くの大人たちの賛同が集まりました。

藤井教諭を中心に、実際に新型コロナウイルスの感染者の治療に当たっている看護師や、プログラマー、ウェブデザイナー、ICT教育に取り組む他校の教員などが参加し、コミュニケーションツールのSlack(スラック)やZoomを使って、授業の企画や進捗(しんちょく)状況の確認、相談などを平日の夜や土日に頻繁にやり取りした。大半の人がボランティアで、仕事の合間を縫いながら子供たちに関わる時間を捻出した。
教育新聞

担任の先生の思い

今回のプロジェクトは、総合の学習の時間の一環として行われました。
その中で、担任の藤井先生が「命」をテーマにしたのには、理由がありました

藤井教諭は、末期の腎不全を患い、2017年の夏に腎臓移植の手術を受けている。
もしも新型コロナウイルスに感染すれば、重症化リスクが極めて高い体だ。
学校を休職し、1年以上にわたる入院生活の間、藤井教諭自身が自分の命と向き合うこととなった。
当初、3年2組の子供たちに病気のことを伝えていなかった。
藤井教諭がカミングアウトしたのは、アプリのプロトタイプも出来上がりつつあった昨年12月末のことだ。
実際に、藤井教諭が大病を患っていたことを知ると、中には泣き出す子供もいた。
このままコロナ禍が続けば、藤井先生は死んでしまうかもしれない
そんな思いが子供たちの頭の中をよぎった。

そのときの様子を、看護師になる夢があるというNさんは「藤井先生の体のことを聞いて、今も無理をしているんじゃないかと心配で、思わず泣いてしまった。あの出来事をきっかけに、アプリに対する思いも変わった。身近に感染リスクを抱えている人がいるからこそ、対策が不十分な人の意識を変えていけるようなものにしたい」と振り返る。
教育新聞

アプリの内容

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アプリの内容

アプリは、4つのコンテンツがある。

・幸せ見つけ
・クイズ
・チェック
・ゲーム

幸せ見つけ
幸せ見つけは、下記の項目で構成されています。

1.みんなの幸せ見つけ
クラスの児童たちが、自分が今幸せだと感じることを手書きのイラスト付きで書いています。
「友だちと遊ぶのってしあわせ」
「おいしいごはんを食べるのって幸せ」
「学校にいる時楽しいなぁー」

2.自分の幸せ見つけ
自分だけの幸せ日記を書くことができます。

3.みんなのメッセージ
クラスの児童たちが、世の中の人に向けてメッセージを発信しています。
「かんごしのみなさん、いつもありがとう」
「マスクをしよう」

クイズ
小学生や小さな子どもにもわかるように、クイズは「○×」「3択」「絵」に分かれています
コロナ禍において、どのように行動すればよいかを、子どもの目線からクイズにしています。

チェック
今日一日、コロナ対策の行動をすることができたかチェック項目が設けられています。
「マスクをすることができた」「石鹸で手洗いできた」などを達成することで毎日スタンプがもらえます

ゲーム
学校編と屋外編があり、児童たちが描いたキャラクターが障害物を避けていくゲームです。
指のタップのみで操作することができます。
「物に直接触らない」ことの大切さを学ぶ内容となっています。

実際に使ってみた

我が子の感想

クイズが楽しい。
たまに難しい問題もあって、「へぇー」って思う問題もあった。
「これくらいはセーフかな」って行動も、×が多くて驚いた。

ボクの感想

このアプリで、特にいいと思ったコンテンツが「幸せ見つけ」です。
コロナ禍の中で、みんなが忘れてしまった「幸せ」について、改めて考えさせてくれるからです。

新型コロナウイルスによって、新橋小学校の児童もつらい思いをたくさんしてきたと思います。
そして、担任の藤井先生が腎臓の病気で、感染してしまうと非常に危険であるということを知り、泣き出してしまう児童が出るほど大きなショックを受けたはずです。

児童達は、改めて命の大切さを知りました
そして、今ある幸せな毎日が、当たり前でないことを知りました

児童達は下を向くことはありませんでした。
前を向いて、メッセージを発信することを選んだのです。

今はみんな大変な時期だけど、その中でも、学校に行けることや友だちと一緒に過ごせることなど、身の回りにはたくさんの幸せがあります
決して苦しいことばかりではありません。

大人は、当たり前の日常が崩れることをネガティブに捉えがちです。
しかし、子どもたちは暗闇の中にあるわずかな光を見つけようとします。

テレビを付ければ暗いニュースばかりが飛び込んできますが、身の回りのある小さな幸せを見つけることが、今、最も大切なことなのだと新橋小学校の児童から教えてもらいました

まとめ

コロナ禍において、大人だけでなく子どももつらい日々を送っています。
でも、このような状況でも前を向くことは大切です。
コロナ対策をしながら、身の回りにある幸せに目を向ける。
アプリを通して、児童たちからの強く温かいメッセージをもらいました。

本日の思考力ぷらす
ボクは、毎日、お風呂で子どもたちに「答えのない問題」を出しています。
始めた頃は、とまどっていましたが、今では自分の考えと理由が言えるようになってきました。
✓問題 鬼ごっことドッジボール、頭を使うのはどっち?
長男:鬼ごっこ
理由 次男と同じ理由

次男:鬼ごっこ
理由 こっちににげたらどうなるとか、あっちににげたらどうなるとか考えるから。

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