「思考力」「考える力」
最近よく聞くな・・。
なんとなくわかったつもりでいるけど、やっぱり大切なの?
思考力が身に付いてないと、この先どうなるの?
・思考力ってなに?
・思考力って何で大切なの?
・子どもの思考力の育て方は?
この記事を書いているボクは、年間100冊の育児書を8年以上読み続けており、良いと思ったものを取り入れて、たくさんの実践を繰り返している小学生2児のパパです。
特に、記事後半で紹介する「思考力ぷらす」は、間違いなく子どもの思考力を伸ばしてくれる方法なので、ぜひチェックしてください。
先に結論をお伝えします
・思考力=答えのない問題を考える力
・思考力は、学校だけでなく社会で必要な力
・思考力を育てるために一番大切なことは、自分で考える習慣を付けること
・親は手出ししない
・楽しく考えるためには、普段の生活の中で問題を見つける
記事では、楽しく思考力を育てる具体的な方法を紹介しています。
思考力とは
未知の問題や正解のない課題に対しても試行錯誤しながら楽しく答えを導き出せる力が「思考力」です。
[幼児・小学生向け]小学館の通信教育まなびwithまなびwith小学生コースは、内容を刷新し、小学館の通信教育「名探偵コナンゼミ」としてサービスを提供しています。思考力とは一般的には「考える力」を指します。
札幌大学では、大学で学ぶことで身につけるべき力として、「答えのない問題に取り組む力」、すなわち「社会で活躍するために必要とされる、問題解決力」と定義しています。お探しのページが見つかりません|札幌大学
「思考力=答えのない問題を考える力」です。
これからの時代、思考力はますます重要になってきます
小・中学校で思考力が求められます
子どもたちの思考力が低下している
今の子どもたちは、学力低下、特に思考力の低下が課題となっています。
近年の国内外の学力調査の結果などから,
我が国の子どもたちには思考力・判断力・表現力等に課題がみられる。引用:文部科学省『学習指導要領「生きる力」』
小学校では思考力等の育成を図る
小学校では、思考力等を育むためのプログラムが組まれている。
基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。
引用:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))
大学入試で思考力等が求められます
大学入学共通テストでは思考力等を問う問題が出題
『学力の3要素』(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と 協働して学ぶ態度)
を育成・評価することが重要であり、「高等学校教育」と、「大学教育」、そして両者を接続する「大学入学者選抜」を一体的に改革し、それぞれの在り方を転換していく必要があります。引用:文部科学省「「大学入学共通テスト」について」
将来的に記述式問題が導入
記述式問題の導入により、解答を選択肢の中から選ぶだけではなく、自らの力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価することができます。
また、共通テストに記述式問題を導入することにより、高等学校に対し、「主体的・対話的で深い学び」に向けた授業改善を促していく大きなメッセージとなります。
大学においても、思考力・判断力・表現力を前提とした質の高い教育が期待されます。引用:文部科学省「「大学入学共通テスト」について」
社会に出てから思考力が求められます
個人的には一番ここが大切だと思いますが、社会に出てから、思考力が重要になってきます。
仕事における問題には、いつも答えがありません。
というか、問題や課題すら自分で見つけなければなりません。
今、新型コロナウイルスにより世の中は一変しました。
ほんのわずか前まで安泰と言われた業態が、次々となくなっていきます。
世の中が急速に変化する中で、どう行動したらよいか、判断する力が必要です。
今働いている業態の将来に不安を感じたら、迷わず次の時代を担う業態に転職しなければなりません。
今までのように、「いい企業に就職=安泰」という時代は終わりました。
子どもの将来を考えたとき、本気で思考力について考え直さなければなりません。
子どもの思考力の育て方を紹介します
子どもの思考力の育て方
自分で考える習慣をつける
一番大事なことは自分で考える習慣です。
子どもに何かを聞かれたときは、
「○○(名前)はどう思う?」
と聞き返しましょう。
子どもに少し考えさせたうえで、教えてあげればいいです。
これを繰り返すと、子どもはまず自分で考えるようになります。
子どもに意見を聞くことが習慣になると、結果的に思考力がつきますよ。
疑問をもつ
疑問をもつことが、考えることの出発点です。
疑問をもつかもたないかの差はとても大きいです。
というのも、子どもが起きている時間が1日14時間だとして、その中で「これってなんだろ?」「なんでだろ?」と思う瞬間は、たくさんあります。
ボクは、家や外で何か見つけたとき、「なんでだろねー?」と子どもに聞いてます。
思考力は、物事に疑問をもつことから出発します。
楽しく、が継続のコツ
これは、ボクの子育てというか教育の中で特に意識していることです。
とにかく、勉強っぽくしないことです。
机に座ってやる勉強は、基本的につまらなくなります。
でも、机以外で学ぶことは、苦痛には感じにくいものです。
だから、我が家ではYouTubeとかタブレット(ソファ)とか、お風呂とか車とか、そんな時間を大事にしてます。
机で勉強するのは、学校の宿題くらいですね。
親は手出ししない
正解を与える必要はない
「思考力=答えのない問題を考える力」
ということは、これまでの勉強のように答えのある問題を解き続けるだけでは、思考力を身に付けることはできないということです。
ここでいう「答えのない問題」とは、例えば次のようなものを指します。
勉強ってなんでしなきゃいけないの?
こう聞かれた時に大切なのは親の回答が絶対であるかのように押し付けないことです。
「何でだと思う?」と、まずは子どもに聞いてみて考えさせます。
この質問をする子どもは、勉強自体は大切だと思うけど、この分数の割り算とか、古文の活用とか何か役に立つのか?という疑問を持っています。
正直、この問いに対する絶対の正解はないと思います。
子ども自身に答えがあると思います。
もし、子どもが上記のように答えたなら、
「パパも、社会に出て古文の活用なんてやったことないよ。なんでだろね。趣味とかくらいなら使えるのかなぁ。いいんじゃない、勉強してるとたまにあるよ、こういうこと。みんな同じふうに思ってるって」
と答えます。
「とにかくテストにも出るし、将来のこと考えたら何でも勉強しときなさい」では、子どもの理解が得られません。
子どもなりに、自分で折り合いを付けさせる。
それでいいのではないでしょうか。
親は見守る
そして、これが一番親が苦手なことです。
子どもが「わからない」状態が我慢できなくて、すぐに正解を教えてしまうことです。
これは、勉強によくあります。
正解を教えることで、親自身が、「子どもが理解した」と思ってしまうことです。
でも、人に教えてもらったことは、わかっているようで理解していません。
だから身に付かないんです。
見守ることは、訓練です。
見守るについて、象徴的なのが、子どもと公園に行った時の子どもとの距離がどれだけ離れているかという調査です。
母親は、平均で3メートル。
父親は、平均で数十メートル。
見守ることがいかに難しいかわかりますね。
親が口を出さなければ、子どもなりに頭を使って考えます。
具体的な方法を紹介します。
最後に、我が家のとりくみを紹介します。
基本的に小学生くらいの子を想定してます。
年中さんくらいからいけると思いますよ。
なぞなぞ・クイズ
なぞなぞの本や、クイズ番組はたくさん見ます。
本来、子どもは新しいことを覚えたり正解するのが大好きです。
だから、楽しい問題なら進んでやります。
その習慣がつくので、自然と考えるようになります。
あと、クイズ番組はもう一つ効果があって、賢い人をリスペクトするようになり、憧れます笑
ふしぎなもの探し
子どもに普段から発見や疑問をもつ習慣をつけるためにやっていることがあります。
ボクは、朝、子どもとランニングすることがありますが、「ランニングしながら、何か変わったもの一つ探しておいで」と言います。
すると、
「カエルの置物がある家があった」
「ヒコーキ雲がめちゃ色が濃かった」
とか、何か見つけてきますね。
通学路でもあるので、これからの登下校の時にいろいろなものを見る習慣が身に付けばいいなと思います。
思考力ぷらす
これは、ボクのライフワークとも言うべきとっておきです笑
毎晩、風呂でやっていることなのですが、子どもたちに「答えのない問題」を出しています。
これからの時代、「答えのない問題に、自分で解答を出せるようになってほしい」との思いから、毎日思いついた問題を書いています。
解答だけでなく、その理由も言ってもらいます。
まずボクが問題書いて、後から子どもたちが入ってきて、まずホワイトボードを見て、「うーん」と考える感じですね。
成果を伝えるのが難しいんですが、日常の中でも「なんでだと思う?」ってのにぱっと答えて驚くことがあります。
次男が一年生の時に、テレビで「冬は鍋がよく食べられます」って言ってたのを見て
ボクが「なんでだと思う?」と聞いたら「冬はさむいから、あったかい食べ物が食べたくなるから?」
とぱっと答えて驚きましたw
的確に理由を説明できているなぁと思いましたね。
他にも、ボクのブログで毎回最後に思考力ぷらすの問題を紹介しています。
その日に思い浮かんだオリジナルばかりですが、興味のある方は試してみてください。
まとめ
思考力とは、「答えのない問題を考える力」のことであり、これからの時代、必ず求められる力です。
思考力は、子どもが自ら考えることによって身に付く力であり、
継続することが大切です。
そのためには、親が見守る覚悟をもって、
のびのびと考えさせることが必要です。
楽しみながら考える習慣が身に付けば、この先も安心です。
とは言っても、「国語や算数の勉強も心配」という気持ちもよくわかります。
小学校に入るまでに、どの程度勉強ができておくとよいかまとめました。
ボクは、毎日、お風呂で子どもたちに「答えのない問題」を出しています。
始めた頃は、とまどっていましたが、今では自分の考えと理由が言えるようになってきました。
✓問題 「だんご」「せんべい」「かすてら」外国から来たお菓子はどれ?
長男:かすてら
理由:漢字がないから。
次男:かすてら
理由:CMでどこかの国のおかしってきいたことがある。
コメント
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