改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

イクメン
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改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

「父親なのに、子育てをするだけでイクメンと褒められるなんて意味不明だ」
「イクメンなんて意味不明な言葉があるから、男がいつまでたっても育児をしないんだ」

イクメンという言葉に疑問を持っている方は、是非ご覧ください。

最近では「イクメン」という言葉で定着して、男性の育児参加が増えてきました。
休みの日に公園に子どもを連れてくるパパをよく見かけるようになりましたし、卒園式や入学式などの行事にもパパが参加するのは当たり前の光景になりました。

その一方で、ママの負担が減ったかというと、相変わらず平日はほぼワンオペ育児で土日も家事・育児のメインはママです。
イクメンブームでもてはやされているパパのことを、面白くないと感じてしまうママは少なくないでしょう。

イクメンがあるなら、なんでイクウーメンって言葉はないのよ?意味不明じゃん。
これは、はっきり言って超正論です。
イクメンと呼ばれていい気になっているパパは、ママへのねぎらいを忘れてはいけません。

この記事では、イクメンという意味不明な言葉に取り憑かれた日本のおかしな現状と、ママたちの不満を分析します。

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

イクメンの定義

まずは、国が定義しているイクメンという言葉の意味がこちらです。

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。 または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
出典:厚生労働省「イクメンプロジェクト」

育児をすることが、自分自身だけでなく、家族、会社、社会に対しても良い影響を与えるというメッセージを発信しつつ、「イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男のこと」をコンセプトに、社会にその意義を訴えてまいります。
出典:厚生労働省「イクメンプロジェクト」

子育てに関わっていなくてもイクメン?

厚生労働省「イクメンプロジェクト」によるイクメンの定義を見ると、「イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。 または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。」とあります。

後段は、現在は育児に関わっていないけど、将来的には子育てを楽しみたいと考えている人もイクメンに含まれると書かれています
はっきり言って、意味不明な内容になっていますよね。

「イクメン」って偉いの?

そもそも、イクメンと呼ばれる人たちがやっている行動を整理してみましょう。
・早く帰ってきた日は子どもとお風呂に入る。
・土日は公園に遊びに行く。
・ベビーカーをひく。
・おむつを替える。
・寝かしつけをする。

これらのことをすれば、男性はイクメンと言われもてはやされます。
でも、これらのことはママにとっては当たり前どころか、ほんのひと握りの育児にすぎません。

ママが平日一人でこなしている育児や家事はこれらの比ではないのに、イクメンが偉いかのように振る舞われてはママとしてはたまったもんじゃない。

イクメンって、ただの父親でしょ?
ていうか、子育てをしない父親ってなんなの?意味不明じゃん。

というのがママの声でしょう。

イクメンに対するママの反応

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

イクメンという言葉は嫌われている?

朝日新聞2019年意識調査「イクメンどう思う?」によると、「イクメンという言葉が好きかどうか」という問いに対して、「どちらかといえば嫌い31.3%,嫌い44.4%」で、なんと全体の約75%の人がイクメンという言葉に嫌悪感を抱いていることがわかりました。

主な理由としては、

男性の育児だけが特別視されている

が約70%を占めています。
男性の育児参加はもちろん歓迎するものの、それは親として当たり前の行為であり、男性だけ特別視することを極端に嫌った結果だということがわかりました。

これだけ浸透している「イクメン」という言葉は、みんな使ってはいるものの、やはり「意味不明」であることがわかります。

ママたちの声

次に、実際のママたちの声を紹介します。

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

イクメンという言葉は女性が育児をすることが前提の言葉のように思います。手伝うというスタンスの育児をするぐらいなら、時々しかできなくてもたくさん感謝してくれる方が私はありがたいです。
40代女性

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

旦那を褒めないと家事や育児をしない夫なんてこれからは淘汰されたらいいと思います。
40代女性

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

番外編

本人やその家族は満足かと思いますが、一緒に仕事している者として、いつ急に休むか、遅刻、早退されるか不安がありまた、どこまで仕事を任せられるか迷うことがしばしばある。
そうなった場合は仕事をカバーしなければならず一緒の仕事している人の負担が増す。
「イクメン」と言うけど周りの人の負担や仕事の成果が犠牲になるということ考えてほしい。
もっと周りの人のことを考えてほしい。
厳しい言い方だが「イクメン」はやめてほしい。
結婚するなとまでは言はないが「イクメン」しないといけないような家庭計画はするなと言いたい。
50代男性

出典:朝日新聞2019年意識調査「イクメンどう思う?」

ママたちからはさまざまな意見がありますが、番外編で紹介した、おそらく管理職にあたる男性の意見が、日本社会の闇を表している気がしてなりません。

男性の育児参加の問題は、社会全体の理解が進まないと厳しい面があります。
育児に参加する男性が、結果的に会社の中で不利益を被ることがあるようならば、育児参加の道が遠ざかってしまうからです。

ママたちの現状

「イクメン」という言葉が広まる一方で、現実は追い付いていないようです。
総務省の社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる共働き世帯の育児時間(1日平均)は、16年時点で夫は47分。10年で18分増えましたが、一方の妻は16年時点で167分です。夫は妻の3分の1にも満たないのが現状です。こうした実情がある中で、男性の育児ばかりが脚光を浴びることに違和感を覚える人もいます。

出典:朝日新聞2019年意識調査「イクメンどう思う?」

女性の社会進出

女性の社会進出が急速に進んでいる印象がありますが、子育て世代の重なる25歳から44歳までの女性の就業率は70%となっています。

男は仕事、女は家庭

という時代からは大きく転換していることがわかります。
もっとも、第一子を出産した後の継続就業率は40%となっており、出産を機に多くの女性が退職していることがわかります。

もしかしたら、一番「意味不明」なのは、イクメンという言葉ではなく、女性は育児に専念すべきだという日本の古い固定観念がまだ根強く残っていることなのかもしれません。

ワンオペ育児を乗り切る方法は?

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた
これまで見てきたように、専業主婦ママのワンオペ育児はとても大変なものです。
ここからは、このような状況を少しでも改善する方法を紹介します。

ワンオペ育児はできるだけ手抜きをする

専業主婦なんだから育児も家事も頑張らないといけない

専業主婦のワンオペ育児で悩んでいる方は、頑張りすぎて自分を追い込んでしまう人が多いです。
頑張りたい気持ちはよかわかりますが、ママあっての子ども、家族です。
がんばりすぎて苦しんでしまうママの姿を、子どもは望んではいません。
「少しでもがんばる」ではなく、できるだけ手抜きをしましょう。
思いつく限りの手抜きをしましょう。

どれだけ手抜きをしたって、やらないといけやいことはたくさんあるはずです。
逆に言えば、それだけたくさんのことを頑張っているということです。

子どもが小さいうちは、身の回りの最低限のことをやるだけで十分です。
ママがストレスを溜め込まずに、子どもが元気に育てばそれが一番です。

ママ友を作る

専業主婦ママは孤立しがちであることを書きましたが、なるべく誰かとつながっている状態の方が気持ちが楽になります。

特に、同じ年代の子どもをもち、悩みを共有してくれるママ友は心強い味方になってくれます。
近くの児童センターの子育てサークルや、市役所が開催している子育てセミナーに参加すれば同じ年代の子どものいるママがたくさんいます。

そこで知り合ったママ友とは、つらい時期の悩みを共有できるので、深い絆ができます。
人に会うのもおっくうに感じるかもしれませんが、今のワンオペ育児を少しでも楽にしてくれると信じて、外に出てみましょう!

自分を褒めてあげる

専業主婦は家事・育児が当たり前
世間は誰も褒めてくれません。
でも、あなたは間違いなく頑張っています!
だからこそ、自分で自分を認めてあげてください。

今、私はがんばってる!
今日も一日よくがんばった!

自分を認めることで、心が軽くなります。
そして、たまには自分にご褒美をあげてもいいと思いますよ!

夫に協力を求める・夫を変える

夫に協力を求める

と聞いて、「うちは無理」と思った人も多いと思います。
でも、本当にそうでしょうか?
旦那さんに頼める余地はまだ残っていませんか?
実は、いつも帰りが遅い旦那さんの仕事を見直す余地があるかもしれないのです。

というのも、ママから見たら夫の仕事はブラックボックスです。
実際に何をやっているかまでは覗き見ることはできません。

「残業の時間に実は仕事をしていないのでは」と言いたいわけではありません。
職場にはいると思います。

ただ、ボクの知る限り、定時以降の職場は効率が悪すぎます。
残業が非効率な理由はいくつかあります。

雑談が増える

定時が過ぎると職場から人が少なくなります。
日中に比べて気が緩みがちになります。
すると、近くの席の人と雑談を始めます。

上司の愚痴
同僚の悪口
プライベートな話
(家族の愚痴)

などなどです。
時間だけが過ぎていき、仕事は全然進みません。
あなたの旦那さんは仕事をしたくても、中にはフラフラと残業している人もおり、巻き込まれてしまう場合もあります。

疲れて効率が下がる

長い時間仕事をしていると、疲労で効率が下がります。
本人は気づいていないと思いますが、夕方以降はガクンと仕事量が落ちるはずです。
そもそも、これだけ残業している国は世界的には珍しいです。

たくさんの仕事をこなす=残業する

ではなく、日中の仕事効率を上げることを意識すべきだと思います。

フラリーマンもいる

これはボクの先輩の話ですが、家に帰っても子育てや家事をさせられるだけだからと言って、一人居酒屋に行っている人がいます。

ワンオペ育児に疲れたママにとっては信じられない話だと思いますが、ママが疲れて寝た後に、残業帰りのような顔をして平気で帰宅するのです。
いずれも、残業をダラダラと認めてしまうことから起きる弊害です。

そこで、ボクが子育てを機に働き方を変えた事例を紹介します。

仕事は朝早くやろう

残業は夜やるもの、という固定観念を捨てて、早朝に出社して時間外労働をするようにしました。
これは、奥さんが育児休暇中のワンオペ育児の時に会社にかけ合ってスタートしたものです。

これを始めたきっかけは、夜に残業すると、1番大変なお風呂→夕飯→寝かしつけを全て奥さんにさせることになり、完全なワンオペ育児にさせてしまうからです。
朝であれば、奥さんも子どもも寝ています。

まだ日の上がらない早朝5時半くらいに家を出て、定時前に約2時間ほど仕事をしました。
朝は基本的に誰も出社していないので、快適です。
また、朝は目が冴えているので仕事がはかどるのです。
その結果、夜の残業の2倍近い成果を出すことができました。

夕方以降パパがいるとかなり違うと思うので、旦那さんに朝活を勧めてみてはどうでしょうか。
ちなみに、ボクの職場にそのような人はいませんでしたが、ボクがやると周りの人も始める人が現れました。

お金をかけて楽になる

育児も家事も、夫婦で力を合わせることが理想的です。
でも、全部を自分たちの力でやり切らなくてもいいと思います。

日本人は、女の人が手間暇かけて家事や育児をすることが美徳と考えられてきましたが、ママが心のゆとりを持てるほうがはるかに重要だと思います。

お金もかかるので気が引けるかもしれませんが、今のつらい状況を少しでも楽にするために、お金を出すことで改善するのであれば、検討する価値はあります。
時短グッズの検討はこちらです。

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その他にも、
・子どもを預ける
・家事代行サービスを利用する

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改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

など、時には人の助けを借りながら自分にも休みを与えてあげることも考えてみてください。
誰にも遠慮をする必要はありません。

子どもの勉強を見るのも、一人では限界があります。
市販の教材や通信教材を取り入れるのもおすすめです。
例えば、進研ゼミは毎年100万人以上の小学生が受講しています。
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改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた
さらに、これからの時代、子どもの将来の選択肢を広げるためには、プログラミング技術は必須となってきます。


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改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみたまとめ

改めて「イクメン」という言葉が意味不明であることを考えてみた
イクメンという言葉によって、育児をする男性が増えたことは喜ばしいことです。
しかし、父親が育児をすることは何も特別なことではなく、父親として当たり前の行為です。
特に、これまで誰からも褒められずに家事・育児を頑張っているママにとっては、男性がイクメンともてはやされるのは、快いものではないはずです。

男性が育児のするのが当たり前の世の中になって、女性がもっともっと楽になるといいなと思います。

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